「省エネを最も重点的な経済戦略にしなければならない。」
胡錦涛中国共産党総書記兼国家主席が25日、中国共産党中央政治局第27次集団学習の席で、このように強調した。
胡主席は「資源節約型、環境親和型の社会を建設することが現時点で最も重要で緊迫な任務」と訴えた。
同日の集団学習には、中国マクロ経済の舵を取る国務院発展研究センターの産業経済研究部である馮飛部長と国家発展改革委員会マクロ経済調整研究院エネルギー研究所の韓文科所長が直接講演して、省エネの重要さを力説した。
胡主席は「経済と人口、資源、環境をお互いに調和させることが新しい工業化の道であり、継続可能な発展を実現する道」とし、来年度の経済政策の重点を資源節約と環境に置くと明らかにした。
サウスチャイナモ—ニングポストは27日、「胡主席が『エネルギー及び環境汚染問題は国家及び社会安全に直結する』とし、これにぬるま湯的な地方幹部らに強い警告メッセージを発した」と伝えた。
中国が省エネに声を高めるのは中国のエネルギー消費が急ピッチに増えているからだ。1996年9億6510万TOE(石油換算トン)だった中国のエネルギー消費量は、昨年15億5400万TOEで61%増えた。中国の国内総生産(GDP)は米国の5分の1水準だが、エネルギー消耗量は米国(23億2660万TOE)の66.5%にのぼる。
2001年208万バレルだった原油輸入量は昨年706万バレルで、4年で2.4倍増えた。しかし、100万ドルのGDPを上げるのに入るエネルギー消費量は231TOEで、日本や英国の1.5〜1.6倍にのぼる。
中国はこのため、2010年までに生産単位当たりエネルギー消費量を20%減らすことにし、省別に最高30%から最低12%まで目標量を割り当てた。大気汚染の排出量も2010年までに10%減らすことが目標だ。
胡主席は「第11次5ヶ年計画期間(2006〜2010年)は資源節約型社会を実現する重要な時期になるだろう」と強調した。
orionha@donga.com






