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「農産物・繊維のセーフガードで進展」 韓米FTA

「農産物・繊維のセーフガードで進展」 韓米FTA

Posted October. 24, 2006 07:02,   

韓米自由貿易協定(FTA)締結に向けた4回目の交渉の初日の23日、両国は、済州西帰浦市(チェジュ・ソグィポシ)の中文(チュンムン)観光団地内の新羅(シルラ)ホテルで、商品、農業や纎維など12分野の交渉に突入した。

交渉開始前、金ジョンフン韓国側首席代表とウェンディ・カトラー米国側首席代表は、「今回の交渉で突破口が開かれることを期待する」と述べた。しかし、約3時間後、昼食のために交渉場を出た李ヘミン韓米FTA企画団長は、交渉の雰囲気を聞く記者団の質問に対して、「厳しい」と言って、首を横に振った。交渉団の関係者は、「米国側がほとんどの分野で相変わらず保守的な開放案を持ってきたため」と説明した。

両国は同日、予め交換していた商品などの関税開放案をベースに分野別・品目別に具体的な議論を進めた。特に、農産物と繊維分野でセーフガード(緊急輸入制限措置)を設定することで合意した模様だ。

韓国は農業分野で敏感品目と分類していた284品目のうち、被害の程度が相対的に少ない一部品目を既に関税撤廃の対象に含ませた。その代わり、繊維分野で米国に市場開放の拡大を要求したとされている。

米国は、自国が攻勢を繰り広げている農業分野で一部譲歩する代わりに、韓国が有利な繊維分野で大幅な解放を取り付けるつもりだ。

金テファン済州特別自治道知事は同日午後、両国の首席代表と会って、オレンジなどの柑橘類を韓米FTA交渉の品目から外すよう要求した。カトラー代表はこれに対して、たまに笑みを浮かべて首を縦に振ったが、黙り込みで一貫した模様だ。

カトラー代表は北朝鮮開城(ケソン)工業団地の製品を韓国産として認めてほしいという韓国側の要求に対しても、「韓米FTAは韓米両国地域にのみ当てはまるもの」とし、北朝鮮の核実験後、さらに強硬な態度を見せた。

一方、韓米FTA交渉を反対する集会と記者会見も相次いで開かれた。ムン・ギョンシク全国農民会総連盟議長ら「韓米FTA阻止汎国民運動本部(汎国本)」代表者約20人は、午前9時半、中文観光団地の入口で記者会見を開いて、韓米FTA・4回目の交渉の中断を促した。

「韓国水産業経営人済州島連合会」は漁船40隻で、摹瑟(モスル)浦沖で1時間ぐらい海上デモを展開し、同日午後は西帰浦市中文3通りで、約7000人が参加した中で、「韓米FTA4回目の交渉の阻止のための済州島農畜水産人大会」が行われた。



sublime@donga.com wing@donga.com