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対応評価されたアシアナ機事故は操縦ミス? 建交部が調査発表

対応評価されたアシアナ機事故は操縦ミス? 建交部が調査発表

Posted August. 26, 2006 03:22,   

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6月、済州(チェジュ)から金浦(キムポ)空港に向かっていたアシアナ航空機が雹によって機体が傷んだまま着陸していた事故のもっとも大きな原因は、パイロットのミスによるところが大きかったものと判明した。

しかし、アシアナ航空は、事故がパイロットが落ち着いた対応の仕方をし、飛行機を無事着陸させたことが認められるため、社内最高賞を与えることにした当初の方針は撤回しないと明らかにし、論争となっている。

建設交通部(建交部)の航空・鉄道事故調査委員会は25日、今年6月9日に京畿道安城市一竹面(キョンギド・アンソンシ・イルチュクミョン)付近の上空で、雹により操縦室の防風窓と胴体の先端部分が損傷したまま着陸したアシアナ航空8942便についての事故調査中間結果を発表した。

当時、同飛行機にはソウル某小学校の修学旅行団177人など、乗客200人と乗組員らが乗っていた。

調査委員会のユ・ピョンソル事務局長は、「当日午後5時から5時51分まで事故の上空付近を通り過ぎた飛行機が合わせて19台だった。ほかの飛行機は、雷雨(雨雲)と十分な距離をおいて回避して行ったが、5時40分ころ事故の飛行機のみ雨雲近くを通り過ぎようとしたところへ、卓球ボールくらいの大きさの雹に打たれた」と説明した。

ほかの飛行機は、西側から東側に動く雷雨を回避するため、最初から西側に方向を切って行ったが、事故の飛行機は東側に方向を切ってはまた西側に切りなおしたため、雹を回避し損ねたということだ。

ユ局長は「航空機の気象レーダーで雷雨を観察する際には、アンテナの角度を適切に調節しながら作動させなければならない。しかし、事故の飛行機はレーダーの位置を固定しっぱなしで飛行し、雲の具合と量をきちんとつかめなかった」と付け加えた。

調査委員会は、このほか、△官制所が官制レーダーの空港気象レーダーに現れた雲の位置を航空機に知らせなかったこと、△航空気象台が気象情報を十分に提供していなかったことも問題だったと指摘した。

調査委員会は、このような調査結果を踏まえ、アシアナ航空と官制所の航空気象台に今後同じような事故が発生しないように再発防止対策をまとめて施行すべき安全勧告事項を指示した。

建交部の李グァンヒ安全指導チーム長は、「今回の調査で事故の原因が操縦士のミスだったということが明らかになったが、運行規定を明らかに違反したわけではないため、該当の航空会社や操縦士を懲戒するに及ばないものだ」と述べた。

これに対し、アシアナ航空の関係者は、調査結果の発表直後に「飛行機が雷雨と十分な距離を保って回避できなかったことは認める」としながらも、「事故後、賢明に対処した機長と副機長に社内最高賞である『ウェルダン』賞と賞金は予定どおり与える計画だ」と話した。



kkh@donga.com