KBSが新しいケーブルチャンネルを作った。まもなく放送を始める「KBSスカイファミリ」はクイズとバラエティーショーを専門に扱う娯楽チャンネルだ。昨年12月に認められたKBSの昼の放送はほとんど再放送だ。KBSの放漫な経営が問われ構造調整が求められている時期に事業を拡大しているのだ。KBSも国民の厳しい視線を知っているはずだ。それにもかかわらず、正反対の方向に向かうのは組職の利己主義が広まっているせいだ。
◆今年のW杯ドイツ大会期間中にKBSは1、2チャンネルを合わせて1日平均11時間32分ずつW杯番組を放送した。2個のチャンネルを合わせたものではあるが、1日9時間58分ずつW杯の番組を流したSBSより多い時間だ。W杯という利益創出の好時期で公営放送がそれなりにメンツを守ることを期待したこと自体が空夢だった。もっと深刻なことは、KBSを含む地上派の各放送が「市場支配的な事業者」になり、放送界を握っている現実だ。
◆地上派放送は競合関係にあるケーブルにも支配力を拡大している。地上派とケーブルの広告売り上げの割合は8対2で、地上派が圧倒的な優位を占めている。KBSスカイなど子会社を通じてケーブルに進出している地上派放送は、ケーブル業界全体が上げる純収益金の80%以上を確保している。地上派の人気番組をケーブルで二番煎じする「低費用・高収益」商売のおかげだ。このような独寡占体制の中で、KBSは視聴と関係なく視聴料を強制的に取り立てる。国内外で収益を上げたKBSは、今年の上半期だけで661億ウォンの利益を上げた。
◆それにもかかわらず、KBSは今年、国庫補助金を申請し、43億ウォンが割り当てられた。来年の補助金は、179億ウォンをすでに要求している。海外に流す対外放送をする代価とはいえ行きすぎだ。広告を流して視聴料も受け取るというように双方に手を出し、赤字が出たらただちに国民に手を出せばよい、実に楽な「彼らなりの経営方式」だ。放送に感謝するという盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領さえ「統制手段がない」と慨嘆するに至ったKBSに不満を持っている国民はどうすべきか。
洪賛植(ホン・チャンシク)論説委員 chansik@donga.com






