韓国の映画界が輸入外国映画に依存してきた時代はかなり長く続いた。映画人らは外国映画の輸入クォーターを確保するため、映画館で上映されずにまっすぐ倉庫に直行する韓国映画を撮影した。1980年代後半、米国の直配会社(UIP)が韓国の映画市場に進出すると、映画人らは直ちに倒産するかのように猛烈な闘争を繰り広げた。「直配映画を見ない」キャンペーンが行われ、直配映画の上映館に蛇を入れる事件まで発生した。しかし、振り返えてみれば、韓国映画の自生力を育ててくれたのは市場の開放だった。
◆奉俊昊(ボン・ジュンホ)監督が『殺人の思い出』に続き、『怪物』で再び大成功を収めた。620のスクリーンに『怪物』が出沒するにもかかわらず、スクリーン独占論争のためにフィルムの供給ができないと言う。軽く『王の男』の記録(1230万人)を更新する勢いだ。『王の男』がヒットした時に李ジュンイック監督は、「私の映画が成功することは嬉しいが、スクリーンクォーター縮小の名分を与えるのではないか心配だ」と話したことがある。スクリーンクォーター廃止に反対する1人デモに参加した奉監督も似たような悩みを持つだろう。ボールがよく飛んでもハンディが減ることを心配するアマチュアゴルファーたちのようだ。
◆スクリーンクォーターは自国映画の義務上映期間を設ける貿易障壁で、米国と自由貿易協定(FTA)を推進する中で、そのまま放置することはできない。現在、スクリーンクォーターを施行している国はスペイン、ギリシア、ブラジルなど8ヵ国だ。中国とインドは外国映画の輸入規制を通じて自国の映画を保護する。映画人らはスクリーンクォーター廃止で文化主権が失われると主張するが、これまでの既得権を守るためという見方もある。
◆自国ブランドのディスカウントショップがウォルマートとカルフールに勝ち、のり巻きの店がマクドナルドとバーガーキングをも揺さぶる国が韓国だ。衝撃波が遥かに大きかったハリウッド映画の直配を勝ち抜いた韓国映画界が、国産映画の義務上映日が146日から半分である73日に縮小したとしても、ひざまずくことはできない。国内市場で保護の傘なしにもハリウッド映画の攻撃に勝ち抜く競争力をつけてこそ、世界市場で韓流ブームを拡大させる映画産業に成長することができる。
黄鎬澤(ファン・ホテク)論説委員 hthwang@donga.com






