「むし暑さを狙え!」
連日続くむし暑さで夜も眠れない「フクロウ・ショッピング族」が増え、流通業界がこのショッピング族を狙った「熱帯夜マーケティング」を始めた。
新世界(シンセゲ)イーマート、三星(サムスン)テスコ・ホームプラス、ロッテマートなど主要大型ディスカウントショップは、営業時間を1〜2時間延ばしたり、深夜ショッピング客のために多様なイベントを用意している。
イーマートは今月末まで、全国主要大都市30カ所の店舗の営業時間を、夜12時まで1時間延長している。
また、深夜の売場に流す音楽を既存の歌謡やポップソングから夏にふさわしい海を連想させる音楽やラテン音楽などに変えた。午後9時以後には売っていなかった鶏の丸焼きやのり巻き、寿司などのような商品も10時30分まで売っている。
ロッテマートも今月27日まで、全国45カ所の店舗別に、営業時間を夜12時または午前1時まで延長した。
また、真夏にぴったりの20本あまりのホラー映画DVDを、1本あたり9800ウォンで販売する「納涼特選ホラー映画DVD展」を9日まで開く。
GS、CJ、現代(ヒョンデ)など主要ホームショッピング業者も、深夜時間帯の生放送を1時間延長したり、人気商品を集中編成している。
ホームショッピングの関係者は、「女性の『フクロウ・ショッピング族』を狙って、大半の会社が今月中旬まで、深夜時間帯に衣類、下着、ダイエット用品、化粧品など女性の好む商品を主に販売する予定だ」と言う。
一方、エアコン、扇風機、ビール、アイスクリームなど夏商品は飛ぶように売れている。
LG電子は先月の販売高が、エアコン販売高で史上最高値を記録した昨年同期比14%増えた。
特に、梅雨が終わりむし暑さが始まった先月29日から今月3日までのエアコン販売高は、昨年同期比350%も急増した。
三星電子の「ハウゼン」エアコンも今月に入ってから、昨年より3倍近くたくさん売れた。
ビール業界では、「今月に入ってからビールの出庫が以前より20〜30%以上増えた。むし暑い日が続けば、当分の間は、販売高は増え続けるだろう」と展望した。
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