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高校野球も「投高打低」

Posted July. 10, 2006 03:03,   

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1−0、2−1、3−0、3−1、5−0。

サッカーのスコアではない。7日、奨忠(チャンチュン)高校の初優勝で幕を閉じた「第60回 黄金獅子旗全国高校野球大会(東亜日報社・大韓野球協会共同主催)」準々決勝からのスコアだ。準々決勝から決勝までの7試合の平均得点は、3.3点だった。

今大会(全26試合)における本塁打数は計5本。最多本塁打賞には、江陵(カンヌン)高校のチョン・デピョンら5人が選ばれた。受賞者の本塁打数は、いずれも1本だった。

一試合の本塁打数が5本ということも珍しくなかった高校野球だったが、今や「野球の花」ともいえる本塁打数は、数える程になった。

監督らもやはり、打点の低さに音をあげている。ソウル地区のある高校野球部監督は、「無死満塁でも点が取れないのだから、心配になってしまう」とこぼす。高校野球でも「守る野球」が主流となりつつあり、走者が出れば無難にバントで送る。

ひどい「投高打低」ぶりだ。04年夏大会以降、アルミ製バットの代わりに木製バットの使用を規定したことが影響している。

しかし決定的な理由は、有能な人材が全て投手に集中しているということにある。今大会の最優秀選手賞(MVP)は、チョン・ジンホ、李ヨンチャン、李スンウ(以上、奨忠高)、金テシン、李ウンハン(以上、公州高)、イム・テフン(ソウル高)、金ソンヒョン、金スワン(済州観光産業高)、ヤン・ヒョンジョン(トンソン高)、チョン・テスン(維新高)など、各チームからの投手陣で独占された。

投手の多くが140km台の球威を誇るが、チョン・ジンホやチョン・テスンのように、球威がなくてもコントロールと変化球に優れた投手も注目された。

投手陣がプロスカウトの注目を独占し、今や有望な人材は皆投手になることを目指している。一方、野手の人気は衰えてきている。

あるスカウトは、「柳賢振(ユ・ヒョンジン、ハンファ)のような良い投手は、プロに来てもすぐに頭角を現わす。しかし打者はというと、変化球への対応などのため2〜3年は待たなければならない。いくら良いバッターでも、プロとの競争ではうまくいかない」と、「投手集中現象」について説明した。

今シーズンのプロ野球における「投高打低」も、同じ脈絡で理解できる。李鍾範(イ・ジョンボム、キア)、梁竣赫(ヤン・ジュンヒョク、三星)、金東柱(キム・ドンジュ、斗山)、李炳圭(イ・ビョンギュ、LG)といった大型新人打者の登場は、ますます困難になってきている。



uni@donga.com