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就業にも道がある

Posted April. 27, 2006 03:29,   

03年2月に大学を卒業したヤン(28)さんは、現在、Hグループの電算管理担当者だ。ヤンさんは卒業後、小規模のベンチャー企業に入社した。大手企業の入社に何回も失敗したことのあるヤンさんは、関心職種でキャリアを積んで大企業に移った。

ヤンさんは「大企業のみを固執し『無職』生活を送るよりは、中小企業にでも就職した方が良い」とし、「大企業でベンチャー企業でのキャリアを全部認められた」と話した。

ヤンさんのように4年制大学の卒業者のうち、卒業後に失業者状態でまっすぐ大企業に就職する人より、中小企業を経て大企業に入社する例が多いという研究結果が出た。

韓国職業能力開発院が26日主催した「人的資源開発(HRD)フォーラム—企業の規模と青年層の労動移動」では、01年2月に卒業した4年制大卒者のうち、5万8576人の職業移動を追った結果が発表された。同調査は青年層の企業規模間の移動実態を明らかにした国内初の試みだ。

同調査によると、中小企業(300人未満)に就職して2年以上勤めた大卒者が大企業に入社した割合は、04年3月現在35.9%で、卒業後に失業者状態で大企業に入社した大卒者の割合(32.1%)より高かった。

また、中小企業でのキャリアがあれば、就業期間1年を基準に未就業状態で就職した人より賃金を5〜10%さらに受けることができ、就業回数は大企業就業にあまり影響を与えないことが表れた。

これは、大卒者たちが「烙印(scar)效果」を憂慮し、中小企業への就業を避けるより中小企業に就職してから転職を準備した方が合理的な選択であることを裏付けるものだ。

5万8576人のうち、調査期間に初就職した2万8937人のうち、8437人(29.2%)が大企業に、2万500人(70.8%)が中小企業に就職した。

また、最初の職場で2年以内に会社を辞めた人は、大企業就業者の場合は10人のうち5人の割合である50.8%、中小企業就業者の場合は10人のうち8人の割合である81%だった。合わせて10人のうち、7人が最初の職場を辞めたことになる。転職者は他の職場に移るか、考試準備、留学などのために会社を辞めた「青鳥族」だ。

彼らの移動で韓国社会に本格的な青年層中心の「ジョブマーケット(Job Market=労働市場)」が形成されていることは、新しい現象だ。

大企業転職者の中の37.8%が中小企業に移動したか、未就業状態であり、中小企業転職者の中では36.9%が未就業状態であることが分かった。中小企業の転職者の中の8.8%が大企業に就職した。

LG経済研究院の姜承勳(カン・スンフン)先任研究員は「青年層中心の労働市場はこれから急速に拡散する」とし、「企業が人材確保だけではなく、維持にも関心と努力を傾けなければならない時が来た」と話した。



mint4a@donga.com