三星(サムスン)がモービスとのプロバスケットボール・チャンピオン決定戦で連続3勝利し、優勝を目前にしている。
三星の独走は、昨年、韓国シリーズで優勝したプロ野球の三星を見るかのようだ。プロ野球チームの三星は、斗山(ドゥサン)を相手に連続4勝で圧倒し、チャンピオンになった。
不敗街道を疾走した三星バスケットボールチームと三星野球チームは、企業の根が同じだという事実を除いても、あれこれと似通った点が多い。
▲強い持久力〓野球チームの三星は、韓国シリーズ1、2次戦ですべて逆転勝ちをおさめた。第2次ラウンドでは歴代最長時間の4時間45分の死闘のあげく勝利するという底力をみせた。バスケットボールチームの三星も、1、2、3次戦のすべてで接戦を繰り広げたあげく、集中力で逆転勝ちした。また第2次ラウンドでは、野球のように延長戦まで行って勝った。このように、最後の瞬間に力を発揮するのは、攻守が調和を成し、選手層も厚いためだ。
▲徹底した役割分担〓野球チームの宣銅烈(ソン・ドンリョル)監督はマウンド運用で、先発ーブルペンークローザーと繋がる確実な継投作戦を利用した「守る野球」で威力を見せた。クォン・オジュン、オ・スンファンの両投手は、宣監督のトレーニングの下で輝いた。バスケットボールチームのアン・ジュンホ監督は、ローポストではソ・ジャンフン、オ・イェデジ、ジョンソンなどの長身の選手のを積極的に活用し、外郭ではカン・ヒョク、李チョンソク、李ヒュソプなど選手を適切に活用し、戦力を極大化させた。野球とバスケットボールの両方とも、フロントとトレーナーなどの支援部署のサポートが、他のチームより優れていた。
▲専門経営者〓金応竜(キム・ウンリョン)三星野球チーム社長は、韓国シリーズ10回優勝という名将だった。彼は、経営者としてはデビュー舞台だった前シーズン、豊かな現場経験と惜しまない支援で優勝の裏方となった。チョ・スンヨン・バスケットボール・チーム長もやはり、実業団だった当時の三星生命の監督時代、バスケットボールリーグで6回の優勝を導き、1984年のロサンゼルス五輪では、韓国の銀メダル神話を創出した。チョ・チーム長はチームを初めて任せられた今シーズン、朗らかな性格と老練なリーダーシップで、三星の高空飛行を手伝った。彼らは二人とも、行きすぎた干渉よりはコーチングスタッフを信じて任せるタイプというのも似通っているところだ。
kjs0123@donga.com






