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MSRA、「碩学との1対1討論」で最適の研究環境

MSRA、「碩学との1対1討論」で最適の研究環境

Posted April. 21, 2006 02:59,   

「世界的な碩学と討議しながら研究できると言う点が最もいいですね」

韓国人としては初めて、米マイクロソフト(MS)社のインターン研究員に選ばれ、マイクロソフト・リサーチ・アジア(MSRA)で9ヵ月連続して共同研究プロジェクトに関っている韓国科学技術院(KAIST)の研究生、李択憲(イ・テクホン)氏(29・電算学博士課程)。

最近、「中国のシリコンバレー」と言われる北京・中関村にあるMSRAで会った李氏は、研究員制度の最も大きな長所に「1対1の研究指導」をあげた。李氏の指導研究員(メンター)は、コンピュータ知能認識分野の碩学でMSRAの知能認識研究チーム長の王堅(44)博士。李氏は毎週1回、王博士に会い、それまでの研究内容を説明し、指導を受ける。

李氏に与えられた研究テーマーは、数式認識の分野。複雑な演算数式をライトペンで書いても、コンピュータが認識できるようにすること。コンピュータが乱筆をきちんと認識する機能をどれだけレベルアップさせるのかがキーポイント。李氏はすぐに製品開発につながる研究成果をあげたが、MSRA内部の指針によって公開できないと言う。

9ヵ月にわたる研究で予想外の成果をあげたのは、MSRAの研究環境のおかげだ。

李氏は「万が一、韓国で同じ研究をしたとすれば、2〜3年はかかっただろう」と話した。MSRAは李氏の実績を高く評価し、今夏から韓国人のインターン研究員を10〜15人に増やす計画だ。98年11月に設けられたMSRAの研究員は現在約200人。研究所が設立された後の8年間、研究員たちが発表した約500編の情報技術(IT)関連論文が権威ある雑誌に掲載された。

とりわけ、人工知能の分野では米本社のMSRより優れている。MS社は、IT研究人材の底辺を拡大するため、6ヵ月から1年間の研究員補課程を運営している。世界各国の博士課程の人材およそ200人が同課程に参加している。



orionha@donga.com