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「在野の長姉」、国政を担う 首相候補指名の韓明淑議員

「在野の長姉」、国政を担う 首相候補指名の韓明淑議員

Posted March. 25, 2006 03:10,   

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別れと出会いは、韓明淑(ハン・ミョンスク)首相候補にとって先天的なことかも知れない。彼女は平壌(ピョンヤン)で生まれたが、韓国戦争の勃発で、両親とともに韓国に渡った離散家族2世でもある。

息子の名前は朴ハンギル。夫の朴聖焌(パク・ソンジュン)聖公会(ソンゴンフェ)大学教授の姓と自分の姓をとった名前に「キル」をつけた。息子は昨年2月に軍に入隊し、京畿道(キョンギド)北部の工兵部隊で、現役兵として勤務している。

韓候補は、80、90年代の在野女性運動系を代表する人物だ。性向も進歩的だ。

しかし、初めからそうだったわけではない。大学時代の初めの頃は「世の中のことに疎かった」というのが、韓候補についての話だ。朴聖焌教授の拘束を契機に在野活動家に変身した韓候補は、1974年にクリスチャン・アカデミー女性分科幹事を務め、女性人権運動に身を投じた。1979年にアカデミーの幹事たちが教育生に容共教育をしたという「クリスチャン・アカデミー事件」で拘束され、2年6ヵ月間服役した。この時、夫婦ともに刑務所暮らしをした。

在野女性運動系の「長姉」だった彼女が政治に足を踏み入れたのは、00年に新千年民主党が創党された時だった。金大中(キム・デジュン)前大統領に迎え入れられた韓候補は、同年、第16代総選の比例代表で議員バッジをつけた。環境部長官時代には「事務所内でネクタイを締めること」「業務終了後、上司が帰るまで残ること」などを非効率な慣行として指摘したことは有名だ。

昨年の10・26国会議員再選挙の直後、与党ヨルリン・ウリ党指導部の総辞職で常任中央委員職から退いた彼女は、「首相抜擢」を予感したかのように、大学教授から経済の課外授業を受けた。

盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は「和合政治」を掲げ、韓候補を新首相候補に指名した。来月の臨時国会で人事聴聞会と任命同意案が可決されれば、韓候補は韓国初の女性首相になる。

韓候補は常に「世の中を動かすソフトな力」を強調する。殺伐とした政界だが、社会運動出身を思わせない温和な姿勢で、敵があまりいない。寂しかった新婚時代、「主人の獄中からの手紙で暮らした」という彼女は最近、軍隊に行った息子の兵営からの手紙で日々を送る。

韓氏の母性政治が、相生の政治として光を発するか…。韓氏は今、試験台に上った。



jnghn@donga.com jin0619@donga.com