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相手の「虚」突いて勝ち取った金メダル…女子ショートトラック

相手の「虚」突いて勝ち取った金メダル…女子ショートトラック

Posted February. 24, 2006 03:06,   

06トリノ冬季五輪のスピードスケート・ショートトラック女子3000メートル・リレーの金メダルは、相手の虚を付いた変則作戦、選手別の特性と氷上の状態まで緻密に計算した「必勝のシナリオ」の産物だった。

●スタートの良いチョン・ダヘを隠しておく…中国選手たちは困惑

まずはスタート。ショートトラックリレーで第一走者の役割は極めて重要だ。序盤、し烈なスペース争いをしなければならないためだ。韓国は代表選手のうち、一番体格の良いチョン・ダヘ(23、韓国体育大学、170センチ・63キロ)をスタートに決めたが、チョン・ダヘが練習中に左足首を怪我すると、「隠しカード」としてとっておいた。もっぱらリレー決勝戦のために、個人種目やリレー準決勝に出場させなかったのだ。

朴セウコーチは、「スタートの時、チョン・ダヘが1位に出るや、強力なライバルである中国選手の困惑した様子が、ありありと伝わってきた。その時、すでに韓国は心理的優位を占めた」と話した。

チョン・ダヘが中国とカナダ選手に押された時、あえて倒れるという才気を発揮して、再スタートの機会を作ったのは誠にラッキーだった。スタート後の初コーナーリングの半周までを「APEX区間」と言うが、ここで反則のために選手が倒れた場合、再スタートすることになっている。

●弱い4番走者を逆利用…主力のビョン・チョンサを電撃配置

しかし、何と言っても同日の勝負の一番重要な鍵は、第四走者のビョン・チョンサ(19、韓国体育大学入学予定)が握っていた。第一、第ニ走者に一番優秀な選手を配置し、第四は一番実力の劣る選手を走らせる常識を逆利用した戦略。インコースやアウトコースに突っ込む能力に長けているビョン・チョンサに、他国の弱い第四走者を相手に先頭奪還の重責を任せたもの。

実際、同日の韓国は、先頭に出た2回を全てビョン・チョンサが創り出した。ビョン・チョンサの前の第三走者にチェ・ウンギョン(22、韓国体育大学)を立たせたのにも理由があった。チェ・ウンギョンは押す力が強いため、ビョン・チョンサが先頭に出られるように助けられる最適の選手だった。

●氷の状態まで計算…力の良いチェ・ウンギョンを第三走者に

特に同日は氷がやや柔らかくてスピードが余り出ない状況だったので、チェ・ウンギョンの役割はさらに際立った。朴コーチは、「競技前、下位グループの順位決定戦を見て、氷が柔らかくなっていることが分かった。チェ・ウンギョンに『普段より押すことにもっと気を使って、ビョン・チョンサに力を足してやれ』と特別に注文をつけた」と話した。朴コーチは、「普段お互いにたくさん対話をするように強調したのも勝利に役立った」と付け加えた。



kimsk@donga.com