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[オピニオン]112階

Posted February. 22, 2006 04:32,   

旧約聖書「創世記」に出てくるバベルの塔は、人類が初めて建てた高層建築物だ。「ノアの大洪水」に襲われた後、子孫たちは新たに定着する都市を建設しながら「てっぺんが天につくように」塔を建てた。自分たちならではの建築技術を誇りながら、洪水のような災いを避けようという意味だったという。後世の学者たちは考証を通じてこの塔が7階で、90m程度の高さだろうと推定した。

◆空により近づこうとする人間の欲望にはきりがない。1990年代初めまで超高層建物の中心地は米国だった。しかし1997年にマレーシアのクアラルンプールに88階、452メートルの高さのペトロナスタワー ができてから、その中心はアジアに移った。現在世界で最も高い建物は2004年末に竣工された台湾の台北国際金融センタービル(101階、508m)だ。2008年末にアラブのドバイに162階、706m高さのバージュ・ドバイビルが建設されれば、記録はまた塗り替えられる。ふたつともすべて三星(サムスン)建設の「作品」だ。

◆韓国ではソウル江南区道谷洞(カンナムグ・トゴクドン)のタワーパレス3次G棟(69階、261m)、木洞(モクドン)のハイペリオン(69階、256m)、汝矣島(ヨイド)の大韓(テハン)生命ビル(60階、249m)が1〜3位だ。しかしソウル上岩洞(サンアムドン)、汝矣島、仁川市松島(インチョンシ・ソンド)などに100階を超えるビルの建設が推進されているため、数年後には順位が大きく変わるようだ。ロッテがソウル松坡区蚕室(ソンパグ・チャムシル)に建てると力を傾けてきた第2ロッテワールド(112階、555m)もそのうちの一つだ。

◆しかし、第2ロッテワールドの建設をめぐっては依然として論争が絶えない。空軍は新建築物の敷地とソウル空港の距離が5.7キロと近いため、予想できない事故が発生しうるといい、建築に反対する一方、ソウル市とロッテは飛行安全区域外なので問題がないという意見だ。市民たちの間でも交通環境問題についての明確な対策なしに、先に建物を建てることは無謀だという反対論があるかと思えば、いまやソウルも世界に誇るべき超高層建築を持つべきときがきたという賛成論もある。ソウル市は今日、都市建築委員会を開いてこの問題を審議する。あなたが委員ならどちちに1票を投じるだろうか。

宋煐彦(ソン・ヨンオン)論説委員 youngeon@donga.com