コンクリートの建物とアスファルトの道に取り囲まれたソウル。各種の開発と増え続ける自動車で、ソウルは煤煙と騷音に包まれている。しかし、ソウルのそこここに、私たちの知らなかった野生林があり、動物が棲息している。生態専門家である東国(トングク)大学の呉忠鉉(オ・チュンヒョン、山林資源学)教授とともに、5回にわたってこれらの地域を見て回った。
ソウル都心の鐘路区(チョンログ)にある昌徳宮(チャンドクグン)と宗廟(チョンミョ)。都市には珍しいナラガシワなどが鬱蒼な森を成している。これらの野生林はあまり人に触れられず、生態系がよく保全されている。朝鮮(チョソン)王朝の文化遺跡に残された野生林を旅してみよう。
▲秘密の王の森、昌徳宮の後苑〓休日の12日午後。木の実を食べにきたヒヨドリが休まずさえずる。春なら一番先に芽が出るというウワミズザクラも細い枝を垂らしている。
昌徳宮の西門である金虎門(クムホムン)を経て、一般人の出入りが禁止された北道に入ると「王の後苑」が姿を現わした。
昌徳宮の後苑は「秘苑」と言う別称が示すように、長い間人の出入りができなかった。43万3000㎡余り(12万坪余り)の中で、まだ70%近くが非公開地域だ。130種余りにの木に、200年を過ぎた巨木が鬱蒼とした「生態系の宝物庫」だ。15分程度歩いたら、日当たりのいい所にアベマキ、ヤエガワカンバが現われた。
コルクの原料に使われるアベマキは木の皮が日照りで割れた田のようだが、触って見ると弾力がある。突きあたりに至ると四方一面がナラガシワだ。ナラガシワは木目が真っ直ぐで堅い。15m近く伸びた枝に、黄色の長めな葉がいくつか付いている。
東国大の呉忠鉉教授は「ナラガシワは力があり、湿り気が適当な土壌に集まって育つ」とし、「宮廷の敷地は平たくて根付きやすい環境を持っている」と話した。
▲神聖なクヌギ、宗廟〓朝鮮王朝500年の祠堂である宗廟の森は単調だが、雄大で威厳がある。宗廟は北漢山(ブクハンサン)から始まった生態の軸を、南山(ナムサン)につなぐ重要な位置にある。しかし、日帝強占期当時、道路(ユルゴク路)が作られ昌徳宮と分離された。
このため、昌徳宮と宗廟の木は多少違う。細い木も目立った昌徳宮と違い、宗廟の木は腕で抱えないぐらい太かった。木の皮ももっと深く刻まれ堅かった。
宗廟は地が深くてナラガシワが真っ直ぐ伸びている。しかし、その下にエゴノキが育っている。呉教授は「1980年代に入って大気汚染が深刻になり、ナラガシワの森が汚染に強いエゴノキに変わった」と話した。正殿と永寧殿(ヨンニョンジョン)を鎮守するナラガシワの森を、100年後にも見ることができるだろうか。
昌徳宮(02—762—0648)、宗廟(02—765—1095)
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