ソウル聾唖学校で聴覚障害を乗り越え、バドミントン選手として活躍している18歳のシン・ギョンドク(左)とカン・ミョンジュン(右)。
来月22日、卒業式を控えた二人は先週末に嬉しい話を聞いた。慶尚北道栄州市(キョンサンプクド・ヨンジュシ)東洋(トンヤン)大学スポーツ科学科に合格して、引き続き運動ができることになったのだ。
障害者という理由で、聾唖学校を卒業したらバドミントン選手をあきらめるしかなかったが、大韓バドミントン協会のソ・ミョンウォン広報理事の取り持ちで、東洋大が国内最初の聴覚障害者のためのバドミントンチーム創立を約束して、入学が実現した。
ソウル聾学校の小学校6年生のときに初めてラケットを握った彼らの実力は水準級。シン・ギョンドクは昨年、全国聾唖体育大会の男子シングルで優勝しており、カン・ミョンジュンは男子ダブルス2位だった。
手話を通じて指導を受けなければならない難しい立場だが、学校の授業を終えた後、毎日午後2時半から4時間近くの練習時間は、わき目振らずに一生懸命にコートを走り回る。
二人は待ちに待った合格通知を受け取り、舞いあがるほど喜んではいるが、一方では負担もある。
彼らを指導するソウル聾唖学校の李ボサン教諭は「両選手は小・中・高校の一貫教育である聾唖学校に通っており、初めて両親のそばを離れることにになる。意思疎通も大変で、不慣れな所へ行くので、心配しているようだ」と話した。それでも、誰かが進まなければならない道を先に切り開くという覚悟で、恐怖を吹っ飛ばしたというのが李教諭の説明だ。
ソウル聾唖学校バドミントンチームの創立メンバーで、6年間同じ釜の飯を食べた両選手の目標は、2009年の台湾台北聴覚障害者五輪での入賞。その夢に向けて両選手はもう一度、手を固く握り合った。
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