良妻賢母を夢見る女、見栄っ張りの男に出会う

「良妻賢母」

最近は良妻賢母という言葉が肯定的にばかり受け取られていないようだ。女権が拡張し、女性の社会進出が活発になるにつれ、良妻賢母を一方的な犠牲と服従のメタファーとしてとらえている女性が増えているからだ。このごろの若い男女にとって良妻賢母はもう希望事項でない。

現代的な良妻賢母の意味を考えてみようというドラマが始まる。８日スタートするＭＢＣの新しい週末連続ドラマ「結婚しましょう」（劇本：イェラン、演出：チェ・イソプ／カン・デソン）だ。平凡な年頃の女性の現実的な悩みと結婚に至るまでの過程、新婚生活を通じて、「家庭で女性が占める位置と意味」が何なのかを愉快に描く。

３３歳の結婚広報代行社の課長「ぶりっ子のオールドミス」ホン・ナヨン。３０代なかばに向かっている歳のため、周りの結婚話に相当なストレスを受ける。一度やると思ったら必ずやってみせる彼女の最大の目標は結婚。キャリアウーマンとして脚光を浴びているが、心の中では良妻賢母に対する幻想を抱いている。

ホン・ナヨンの役にはＫＢＳ２「彼女は最高」に出演して以来１年８ヵ月ぶりにテレビに復帰するタレントのカン・ソンヨン（２９）が扮する。彼女は「シナリオを読みながら、『ちょうど私の話』だと言えるほど共感した」とし、「年頃の女性の率直な心境を素直に演じる」と話した。

女性の見方だけでストリーを展開するわけではない。女性が結婚について悩むように、男性にも結婚は一生を通しての重大事。タレントのユン・ダフン（４２）が結婚に対する男性の考えを代弁する。ユン・ダフンも０３年同僚の役者に対する暴行事件でドラマ出演を謹んできたため、久しぶりの復帰だ。

ユン・ダフンが演じるのは、輸入自動車会社営業課長の３７歳のオールド・チョンガーのチョン・ジェウォン。かっこばかりつけて、見栄っ張りであるジェウォンの夢は「条件の良い女性」に巡り会えて結婚すること。ある日、ジェウォンは結婚情報会社のお見合いを通じて、ナヨンに出会う。両親の反対を押し切って２人は結婚にこぎつけるが、胸をなでおろすのもつかの間、その先には多難な結婚生活が待ち受けている。

ユン・ダフンは「本当にカメラの前で照明を受けながら演技したかった」と感想を述べた。賢父良夫を夢見る産婦人科レジデントのチョン・ジェジュン（ベ・スビン扮）とナヨンの職場の後輩、クォン・ウンソン（李ソヨン扮）のより計算的で現実的な結婚ストーリーもともに描かれる。

zozo@donga.com