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「思い出作り」…自治体の脚光事業に

Posted September. 08, 2005 07:28,   

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幼い頃のかすかな思い出をさそう地方自治体の文化観光商品が人気だ。

廃線の敷地を買い入れて蒸気機関車を運行し、美しい蕎麦(そば)の花とともにする文学旅行を企画して、カカシをテーマに祝祭を開いている。海兵祝祭と訓練所の兵営体験など軍生活をテーマにした祝祭も登場した。

思い出をテーマにした観光商品は地域のイメージを広く知らせることはもちろん、地域経済に与える効果が大きく、新しい高付加価値事業として脚光を浴びている。

▲「思い出のタネを捜しなさい」〓蟾津江(ソムジンガン)を挟む全羅南道谷城郡(チョルラナムド・コクソングン)は、4月から汽笛音と共に白い煙を噴き出しながら10kmの川辺を走る蒸気機関車を運行している。

去年、23億ウォンを投入して全羅線の廃線路敷地を買い入れ、3両編成の機関車を注文製作した。4ヵ月で利用客が14万7000人にのぼるほど。週末には家族観光客で立席まで売り切れる。

白い塩を振り撤いたように蕎麦の花がきれいに咲く江原道平昌郡蓬坪面(カンウォンド・ピョンチャングン・ポンピョンミョン)チャンドン里。「蕎麦の花が咲く頃」の作家、李孝石(イ・ヒョソク)の生家があるこちらでは「孝石文化祭」(2〜11日)が盛り上がっている。8万坪あまりにもなる蕎麦畑の間の細道を歩けば、幼いときの郷愁にひたれる。

孝石文化祭委員会の金成基(キム・ソンギ)事務局長(38)は「文学の夜、蕎麦作りなど、昔の趣を感じさせる多くの体験プログラムが、成功の秘訣のようだ」とし「去年45万人が訪れ、直間接的経済効果だけで100億〜150億ウォンに達した」と語る。

アクセスが不便でこれといった文化遺跡もない全羅北道高敞郡孔音面(チョルラプクド・コチャングン・コンウムミョン)には、毎年全国から30万人あまりの観光客が訪れる。丘陵地帯が果てしなく続く孔音面学院農場30万坪に造成された青麦と蕎麦を見るためだ。

忠清南道公州市正安面(チュンチョンナムド・コンジュシ・チョンアンミョン)の住民たちが8、9月に開くカカシ祝祭も農村平野のかすかな郷愁をそそって人気を呼んでいる。

釜山(プサン)に住むクォン・ヘスク氏(35・女性)は「幼いとき、本だけで学んだカカシを一度作ってみたくて、先月家族と一緒に村を訪れた」とし「子供たちに良い体験学習の時間になった」と話した。

▲軍隊生活も体験もの〓慶尚北道浦項市(キョンサンプクド・ポハンシ)は去年7月「浦項海兵人祝祭」を初めて開いた。1949年浦項の市昇格と海兵隊創設を記念するために行われた。

8月6日、海兵1000期輩出に合わせて行われた今年の祝祭で、国内だけではなく、米国、ドイツ、オーストラリア、ベトナムなど外国に住む海兵予備役20人を含めて、海兵出身1万人あまりと観光客10万人あまりが一つになった。

陸軍最大の訓練所(陸軍訓練所)がある忠清南道論山市(ノンサンシ)は「訓練所の思い出」を来年から観光商品として作る。

5、6月、論山市練武邑(ヨンムウプ)一帯で軍の文化を直接体験する、1泊2日間の「論山訓練所兵営体験祝祭」(仮称)を開くことにした。

入営列車に乗り、訓練服を着、行軍、射撃術の予備訓練(PRI)、訓練所食事、軍靴の紐を結んで集合したり、大変だったがやり甲斐のあった軍生活の思い出を活かすプログラムとして作る計画だ。