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金大中政権の国情院、R−2装備で違法盗聴行った

金大中政権の国情院、R−2装備で違法盗聴行った

Posted August. 26, 2005 03:06,   

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金昇圭(キム・スンギュ)国家情報院長は25日、金大中(キム・デジュン)前政権時代に行われたとされる国家情報院(国情院)の違法通信傍受(盗聴)に関連し、「有線中継通信網の通信傍受装備(R−2)を使って、職員らが北朝鮮関連の捜査や安保の目的とは関係なく、一部任意に違法な通信傍受を行った事実があったという点は否定しない」と話した。

金院長は同日、国会情報委員会全体会議に出席し「有線中継通信網・通信傍受装備の場合、通信傍受対象の電話番号を国情院で任意に入力したり変更することが可能だったことが確認されている」とし、このように話した。このため、国情院が同装備を使って、政治家など広範囲な盗聴を行っていたかどうかをめぐる議論が広がる見通しだ。これと関連し野党ハンナラ党は、金大中政権当時に国情院が事実上、無差別な盗聴を行ったと言う事実が明らかになったと主張した。

金院長は「誰が誰に誰を対象に通信傍受を行うよう指示し、その結果物をどのように使ったかなどは、正確に確認できなかった」とし、「今後の検察捜査過程で、もう少し進展した真相究明を期待せざるを得ないということを了解してほしい」と話した。R−2は、有線通信網の地域有線交換機に線をつないで通信傍受を行う装備だが、基地局と基地局の区間が有線で連結される移動体通信の特性から、携帯電話も通信傍受が可能なものとされている。

国情院は同日、移動式携帯電話の通信傍受装備「CASS(カス)」を2000年9月に廃棄したという8月5日の発表とは異なり、01年4月まで使っていた事実が追加確認されたと報告した。金院長は「同装備は北朝鮮関連、麻薬関連犯罪者への捜査などに主に使われたが、装備の使用を申請する際、令状請求など合法的な手続きを踏まず、違法な通信傍受に使われたとの指摘を避けられなくなったのが実情」だと説明した。

金院長は、それとともに「国民政府(金大中政府)時代にも違法な通信傍受が行われていた痕跡が一部捕捉されたが、以前とは異なって無差別には行われてはいないとの側面から、明らかな差別性も確認された」と話した。国情院関係者は「合法的な手続きを踏まなかったため、違法行為と見なせる違法通信傍受の事例は10件余だ」と話した。



yongari@donga.com lightee@donga.com