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高校野球一筋45年、「東大門野球場の奇人」チェ・ギジュさん

高校野球一筋45年、「東大門野球場の奇人」チェ・ギジュさん

Posted July. 06, 2005 00:38,   

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なんとなく野球が好きだった。19歳の時に母が亡くなると、家族と呼べる人は1人もいなくなった。学歴もなく、貧しい者には冷たい世の中。煉炭配達から下回り、そして野球場の掃除まで、してみなかったことはない。骨の髄まで寂しさが染み込んだ。

そんな彼の唯一の友達は野球だった。生計のための最小限の仕事が終われば、野球場に駆け付けた。ソウルはもちろん、地方遠征も厭わなかった。野球シーズンが終われば、高校チームの訓練場と寮まで訪ねた。それがいつの間にか45年。

東大門(トンデムン)野球場の奇人1号と言われる「野球博士おじいさん」チェ・ギジュさん(64)。韓国野球100年史の半分に近い歳月を、野球場にかよった彼は、黄金獅子旗の準決勝が行なわれた5日にも、彼の指定席である本部席の上段にいつものように現われ、スコアブックに沒頭していた。

彼が複雑極まりないスコアブックを直接つけるのは、これを選手と父母に配って、「たゆまぬ努力をしなさい」と奨励するためだという。

最近は、教会と食堂で働いて宿泊を解決しているチェさんは、白内障を病むなど健康が良くないが、「生きている最後の瞬間まで、野球場を守る」と言い、口をつぐんだ。

同記事の取材には、本紙の大学生インターン記者ホ・ヨンユン(嶺南大言論情報学と4年生)さんが参加しました。



kjs0123@donga.com