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「(与党)全焼させた方がいいとも思った」与党幹部が離党の心境語る

「(与党)全焼させた方がいいとも思った」与党幹部が離党の心境語る

Posted June. 10, 2005 06:34,   

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「(ヨルリン・ウリ党という)家の軒に火が付いた。私が水になって確実に火を消すか、油になって全焼させるかという気持ちで決断を下した。かえって全焼させて建て直した方がいいとまで思った」

党の序列2位の常任中央委員職を電撃辞退した与党ヨルリン・ウリ党の廉東淵(ヨン・ドンヨン)議員と9日の未明、ソウル汝矣島(ヨイド)のある飲食店で会い、辞退の具体的な理由と心境を聞いた。

廉議員は、「党の統合をベースに正統民主勢力の再結集を成し遂げなければならないのに、党の一部勢力が『理想主義』に落ちて、現実から目を離している」とし、柳時敏(ユ・シミン)常任中央委員たち党内改革派と、それに「同調」する指導部を批判した。

——かえって家(党)を全焼させて建て直した方がいいというのはウリ党を解散しようということなのか。

「党の解散というのは…。ただそうした覚悟で、全ての党員が反省しなければならないということだ」

——離党まで検討したという話もあるが…。

「辞退を発表する前、補佐陣に私の心境を伝えて、記者会見文を準備させた。『辞退しようか。それぐらいで十分なのか』と言ったら、補佐陣が間違えて離党の可能性に触れた草案も一つ作った。それが間違えて伝わっただけで、離党の可能性は言ったことがない」

——辞退の理由をめぐって様々な解釈が出ているが…。

「全北茂朱(チョンブク・ムジュ)ワークショップ(5月31日〜6月1日)が終った後、柳時敏議員と2人で昼食を一緒にしながら、党の進路などについて話し合った。政治は現実に基盤を置いて選挙を通じて政権を握ってこそ、改革も推進できる。そうした側面で民主党との統合の必要性を取り上げたら、柳議員に『では、私は党と一緒に行動できない』と言われた。本当に大きな間隙を感じ、ウリ党に希望がないと思った」

——他の常任中央委員とも葛藤があったのか。

「4・30再選・補欠選挙での敗北後、党に革新委員会を設置した。ところが、革新委のメンバーが問題だ。韓明淑(ハン・ミョンスク)、柳時敏議員たち(理想主義性向の人物)が主導するようになっている。それが革新委の活動方向を言っているのではないか。実は、この問題で張永逹(チャン・ヨンダル)常任中央委員と激しく口論したりもした。文喜相(ムン・ヒサン)議長も、率直に言えば問題がある。常任中央委で革新委の設置の話が出たら、その場で革新委員長に韓議員、副委員長に柳議員を指名した。とにかく、私としては何もできることがないと判断するしかなかった」

——文議長のリーダーシップに問題があるということか。

「とにかく状況がまとまって、文議長が強力な政治的基盤を構築することを望む」

——最近、大統領府に参加型政府の湖南(ホナム=全羅道)への逆差別に対する不満を伝えたと聞いているが…。

「湖南の民心が極度に悪化しているが、大統領府も政府も党もこれに対する対策がない。湖南地域の住民がこの政権を作った中心勢力ではないか。全身でサポートした。その分、期待もあった。これまで湖南疏外論を話せば、地域感情を煽るようで言葉を控えてきたが、湖南の人々は自尊心に大きな傷を負った。端的な例として、大統領府の政務職を除いた秘書官49人のうち、光州・全南(クァンジュ・チョンナム)出身は2人に過ぎない。地域では『一体どういうことなのか』と憤慨している。大統領府の高官にそうした話を伝えたことがある」

——湖南地域の一部議員が離党する状況になるのだろうか。

「直接会って脱党して民主党に行くかと聞くと、難色を示す。ただ、地域の世論が悪くて党に残留していいか悩まざるを得ないという話はよく聞く。それで説得している」

—一部では辞退の背景について「査定説」と関連付ける見方もあるが…

「一顧の価値もない話だ。ハンナラ党もそういうふうに持っていこうとしているようだが、政治的な決断をそういうふうに掻き下ろさないでもらいたい」

——白衣従軍すると言ったが今後の計画は…。

「文禄の役の当時、宣祖が義州(ウィジュ)へ避難した時、李舜臣(イ・スンシン)将軍は亀甲船を建造しながら落ち着いて海戦に備えた。船を建造する気持ちで、いろいろと考え、さまざまな人に会うつもりだ」

——盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と前もって相議したのか。

「全然していない。辞退を前後にして電話通話もしていない」

廉議員は李海瓚(イ・ヘチャン)首相の「大統領側近発呼」警告発言に対して、「発言と行動に注意するように」と反論したことと関連して、「国会で李首相にあって『言いすぎた』とし、握手を交わした」としながらも、「最近の『実勢(シルセ=実力者の意)』は失うの失勢(シルセ)だ。毎日、薄氷の上を歩く気持ちで生きているのに、一体何を企てられるというのか」と述べた。



鄭用𨛗 yongari@donga.com