日本歴史教科書、「独島は日本領土」と記述

日本の文部科学省は５日午後、「教科書検定審議委員会」総会を開き、扶桑社が発行した中学校用歴史教科書を含め、８つの歴史教科書と公民、地理教科書に合格判定を下した。

これら教科書は韓国と関連のある歴史を相当な部分で歪曲しており、韓日間の摩擦が激しくなるものと予想される。

特に今回は、文部科学省が独島（トクト、日本名竹島）を日本領土と表記するように出版社に指示し、歴史歪曲の他にも領土問題が議論を呼んでいる。

韓国政府と専門家の分析によると、８つの歴史教科書と公民、地理教科書の中で、韓国関連の記述が、△改悪１１ヵ所、△現行水準（の歪曲）２６ヵ所、△一部改善４ヵ所、△改善４ヵ所だった。歪曲された３７ヵ所の中で、日本の右翼を中心に作成した扶桑社版で問題になった部分は、２６ヵ所にのぼる。

これらの教科書は、日帝植民統治を現行教科書よりもさらに露骨に美化したり、現行教科書に記載されていた軍慰安婦と強制徴用の内容を削除するなど、歴史を歪曲した。

特に扶桑社の歴史教科書は、△新羅（シルラ）について「中国の強い政治的影響下にあった」（現行本）という表現を「唐に朝貢した」（０６年版）に変え、△朝鮮と関連して「中国歴代王朝の強い政治的影響下にあった」を「中国に朝貢した」に変えたほか、△「朝鮮の近代化と日本」というタイトルを新設して、朝鮮が清の支配を受けたかのように表現した。

「竹島は日本領土」という記述が新たに加えられた教科書は、「東京書籍」「大阪書籍」の２冊の教科書。

すでに現行の教科書に独島を日本領土と表記してきた扶桑社は、今回は独島の全景写真を掲載した。独島領有権の主張を記した３つの教科書の中学校採択率は、６５％にのぼる。

李揆亨（イ・ギュヒョン）外交通商部報道官は、声明を出し、「教科書の中で一部が依然として過去の過ちを合理化し、美化する内容を含んでいることは遺憾であり、日本の独島領有権の主張は過去の植民地侵奪を正当化し、さらに我が民族の解放の歴史を否定するも同然だ」とし、「政府が責任をもって確固として対応していく」と強調した。

政府は同日、凡政府教科書歪曲対策班会議を開き、国内外の良識ある勢力や市民団体と連帯して、問題になった教科書の日本内の採択率を下げ、国際舞台で日本の歴史歪曲の真相を伝えることに総力をあげることにした。

政府は６日、高野紀元在韓日本大使を外交通商部に呼ぶ一方で、羅鍾一（ナ・ジョンイル）在日韓国大使を日本外務省に送り、強い抗議の意思を伝える予定だ。

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