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ソウル〜済州、6万ウォンでどうぞ

Posted March. 15, 2005 22:26,   

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「仁川(インチョン)〜大阪10万ウォン(約1万円)、釜山(プサン)〜上海8万ウォン、大邱(テグ)〜北京7万ウォン…航空料金」と、安価な航空会社を目指した済州(チェジュ)エアーが、25日に創立行事を行い、正式にスタートする。

清州(チョンジュ)空港を基盤とする漢城(ハンソン)航空も先月、建設交通部(建交部)に不定期便運送事業の免許を申請するなど、地域を基盤に安価戦略を掲げた航空会社が続々と開業している。それら航空会社は、大型の航空機を中心にした大韓航空やアシアナ航空とは異なり、80人乗り以下の小型航空機が主力商品だ。

運賃は、従来の航空会社の70〜80%のレベル。大韓航空とアシアナ航空は、安価の航空会社の誕生について、表向きには意に介さないとの反応を見せている。国内路線の大半が赤字の状況であるため、安価の格航空会社に国内市場を渡しても損害ではない、とのこと。

しかし、安価の航空会社が日本・中国など短距離の海外路線に就航する可能性については、神経を尖らせている。欧州・米国・東南アジアの安価な航空会社のように、高い人気を博し、市場を蚕食する可能性が大きいからだ。

△いつ、翼をつけるのか=エギョン・グループと済州道(チェジュド)が、それぞれ100億ウォン(約10億円)と50億ウォンを出資し設けた済州エアーは、今年上半期中に建設交通部(建交部)に定期便事業の免許を申請する計画だ。

また、年末までカナダの航空機メーカーのボムバディアー社とフランスのエアバス系列会社のATR社など、6社6機種を対象に検討した後、導入する機種を選定する予定だ。導入する台数は5台。運航予定の路線は済州(チェジュ)〜金浦(キンポ)、済州〜釜山、済州〜大邱の3の路線だ。

来年初め、パイロット・整備士・乗務員などの人材を採用した後、上半期中に運航をスタートする予定だ。国内航空会社の退職者が設けた漢城航空も、ATR社から航空機を導入し、早ければ6月から清州(チョンジュ)〜済州、金浦〜済州の区間を運航する予定だ。

△「運賃を落とすためならば…」=資本や組織などすべての面で、以前の航空会社より劣悪な状況で両航空会社が掲げている戦略は、破格の安価だ。現在、大韓航空の金浦〜済州路線は片道の料金が8万4400ウォンだが、両航空会社はその70〜80%程度を受けることができる、と壮語している。

アイルランド・ライオン航空、英EGジェット航空、シンガポールのタイガー航空などすでに成功した安価航空会社をモデルにすれば、航空券料金の「バブル」をなくすことができるとのこと。機内サービスもほとんどなく、機内食もない。手荷物も無料で積むことができない。人件費を減らすために、予約はインターネットでのみ受ける。シートの配分もない。先に乗った人がどこにでも座ればいい。

こうしたコスト節減の努力で、外国の安価航空各社は、船やバスよりも運賃が安い商品も発売している。最近、営業をスタートしたシンガポールのタイガー航空は、タイ・プーケット〜シンガポール区間の片道チケットを6.09ドル(約600円)で発売したりもした。

△価格破壊と新規需要の創出が決め手=航空専門家は、新しくスタートする韓国内の安価航空各社が、コスト節減に総力をあげて価格を大幅に下げることができなければ、失敗する可能性が高い、とみている。従来の航空会社より若干安いくらいでは、顧客に背を向けられる可能性が高いとのこと。

交通開発研究院・金済哲(キム・ジェチョル)責任研究員は「安価の航空会社が定着されるためには、コスト節減への努力のほかに、政府が浦項(ポハン)・蔚山(ウルサン)・麗水(ヨス)空港などの地方空港と日本・中国をつなぐ『スキ間の路線』を作るなどの制度的な後押しもなければならない」と強調した。



宋眞洽 孫曉林 jinhup@donga.com aryssong@donga.com