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[社説]3桁ウォン相場時代への対応、急ぐべきだ

[社説]3桁ウォン相場時代への対応、急ぐべきだ

Posted February. 23, 2005 22:45,   

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昨日、ソウル外為市場で米ドルに対するウォン相場が、一時998.1ウォンを割った。1000ウォンの大台を割ったのは、1997年11月以来7年3ヶ月ぶりのことだ。外為保有額の投資を多角化するという韓国銀行(中央銀行)の報告書に対し、市場がドル売り方針と誤った受け止め方をしたために起きた「ハプニング」だというのが政府の言い分だ。

ところが、1000ウォンを割ったのを一回性の「ハプニング」と決め付けるのは無理がある。年内にウォン相場が900ウォン強にまで下落しかねないという民間専門家たちの予測が現実のものになる可能性はいくらでもある。米国の「双子赤字」によるドル安、韓国の経常収支黒字の累積、外国人株式投資資金の流入など、ウォン高圧力の構造的要因は一つや二つではないからだ。

3桁ウォン相場時代に突入した場合、一番の気がかりは輸出だ。韓国貿易協会が730輸出企業を対象に調査したところ、68%が1000ウォン以下では輸出への打撃が必至と見ているという。廉価を売り物にして細々と生き延びてきた中小企業の多くが廃業する恐れもある。

かといって、政府が投機の防止と速度の調節以外の目的で外為市場に介入するのは、望ましくもないし可能でもない。よって、すべての経済主体は3桁ウォン相場時代に耐えられるように迅速に対策を講じなければならない。輸出企業はコスト削減を図ると同時に品質を高め、価格競争力の低下を克服するべきだ。

政府は、国内の投資と消費刺激にさらに拍車をかけることだ。内需が持ち直し、輸入が増えれば、ドルの売り越しがある程度解消できるからだ。さらに、株式市場の外国人依存度を低下するため、国内資本の育成策を立てることも欠かせない。でなければ、外国資本が大規模に出入りするたびに、株式と外為市場が同時に動揺する立ち遅れた金融システムから抜け出せない。