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検察に吹き荒れる女性の風 「禁女」分野まで領域拡大

検察に吹き荒れる女性の風 「禁女」分野まで領域拡大

Posted February. 22, 2005 22:38,   

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検察に女性の風(女風)が吹き荒れている。

14日、新しく任用された検察官95人のうち女性が36人を占め、歴代最多の女性検事任用を記録した。今回任用された全体検事の38%に当る規模だ。

これで女性検察官は、全体検察官1554人の9%に当る139人になった。

▲女性検察官の哀歓〓検察は、これまで「禁女の区域」と認識されてきた。「戦闘力」が最重視される組織の生理と、平均退勤時間が午前0時という殺人的な業務量、全国隅々を転々とさせられる人事異動による生活の不便、爆弾酒の飲酒伝統など…。

これに男尊女卑の遺産のため、被疑者や捜査官たちが、女性検事と権威に承服しない向きがあったことも否めない。

1992年にソウル地検北部支庁で検事として仕事を始めた「女性検事第2号」で、春川(チュンチョン)地検の李玉(イ・オク)副部長は「今は『仕事』として評価されるようになったが、任用されたばかりの時は女性検事のことを気難しく思う雰囲気があった」と話した。

李氏は「しかし女性の特性を生かして、より細かく捜査することができたし、人間的な面でも気配りをした。とくに女性検事が担当した事件の場合、調べを受ける被疑者たちの異議を申し立てるケースがあまりなかった」と語った。

▲「女風」の先駆者たち〓検察組織が創設(1948)されて以来、1982年になって初の女性検事になった趙培淑(チョ・ベスク、48)、林淑景(イム・スッギョン、52)の両弁護士(共に司法試験22回)が、それぞれ5年と6年後に判事に転職したことからも推し量れるように、女性に検事を勧めない社会雰囲気は、1990年代初めまで続いた。

しかし時勢も変り、女性の司法試験合格者が急増したことと相まって、検事志願者も大きく増えるようになった。さらに注目されることは、女性検事の数的な増加とともに、男性検事たちの占有物とみなされていた公安、特捜分野にも進出するなど、活動領域も広がっていることだ。

2003年にはソウル中央地検公安部に徐仁善(ソ・インソン)検事(30・司法試験41回)が、2004年8月にはソウル中央地検特別捜査部に李至媛(イ・ジウォン)検事(41・司法試験39回)がそれぞれ配属された。2004年6月には、初の女性部長(趙嬉珍検事=43・司法試験29回)が誕生した。

▲女性検事はどんな人たち?〓法務部が最近発刊した統計資料には、2004年末現在で、在職中の女性検事103人(今月任用の36人は除外)について詳細に記述されている。

勤務年数別には「1年以上〜5年未満」(66人)が一番多く、「1年未満」も21人もいた。検察の「女風」がここ数年間の現象であることを浮き彫りにしている。「5年以上〜10年未満」(11人)、「10年以上」(5人)などは相対的に少数だった。

年齢別には、20代が31人、30代が68人と多数を占めており、40代以上は4人に過ぎなかった。

大学時代の専攻は「法学部」が72人と圧倒的に多かった。資格所持者も目立ったが、薬剤師が2人、中等教師、技術師、情報処理師がそれぞれ1人だった。幼稚園と小学校に在学中の子女を持つ人が11人で、就学前の子女を持つ人も31人だった。

育児問題で6ヵ月以上〜1年未満の長期育児休暇を使った経験のある人も2人いた。そのためか、「検察庁内に保育施設が設置してほしい」と希望した女性検事も49人に上った。育児と家事を並行しなければならない「共稼ぎの職場女性」としての悩みが読み取れる部分だ。

13歳、11歳、3歳の三人の子どもをもつ法務部女性政策担当官の李英珠(イ・ヨンジュ)検事(38・司法試験32回)は、「一番上の子が小学校に入学した後、ママの発令先によって転学を4回もしていた。宿題の面倒を、一度も見て上げられなかったことが痛い記憶になっている」と語った。



jin0619@donga.com