Go to contents

韓国美術、ヤング・アーティストが浮上

Posted February. 14, 2005 23:01,   

한국어

●作家支援

忠清南道天安(チュンチョンナムド・チョンアン)でアラリオ・ギャラリーを運営しているアラリオ・グループの金チャンイル(54)会長は最近、30代の若い作家8人と専属契約を結んで、破格の支援を約束した。美術品コレクターであると同時に作家としても活動している金会長は、チョン・スジン、朴セジン(以上、絵画)、チョン・ジュンホ、ク・ドンヒ(以上、ビデオ)、クォン・オサン(写真、設置)、李ヒョング(設置)、ペク・ヒョンジン、李ドンウク(以上、彫刻)の8人を選定し、スタジオ賃貸料、製作費などを支援し、国内外での展示機会を提供すると発表した。選定された作家たちは1人当たり、年間5000万ウォン以上の支援を約束された。金会長は、「美術作業は煩雑な都市から離れて静かな環境でなされなければならないという点を勘案し、済州島(チェジュド)にスタジオ敷地を設けて提供する予定」と述べた。

画壇ではアラリオ・ギャラリー側の支援条件が例のない破格のものなので、既存画廊に所属していた若い作家たちまで揺れているという噂が立っているほどだ。

一方、3年間、作家支援を中断して来たソウル鍾路区司諌洞(チョンログ・サガンドン)の錦湖(クムホ)美術館も今年から、「young artist」を発掘して積極支援する予定だ。美術館側は今年、2回の公募審査を通じて、李ムンジュ、ウ・ジョンテク、チェ・ジュンギョン、チョン・ジェホ、イム・ジャヒョク、チョン・ギュリなど16人の若い作家たちを選定し、3月から06年まで、順番に展示空間を提供する一方、図録製作費など創作支援金を与える計画だ。また、10人あまりの作家が一緒に入居できるスタジオ敷地も物色中だ。

競売業者であるソウル・オークションも、画廊と美術評論家たちが推薦する若い作家たちの作品だけを競売にあげる新しい概念のコンテンポラリー・アート競売である「Cutting Edg(最尖端)」展を今年から毎年2〜3回、開く予定だ。力量のある若い作家100人あまりを発掘し育成するというのが会社側の説明だ。

●相次ぐ展示会

毎年1、2月は、画廊街はほぼ開店休業状態だった。しかし、今年は違う。ギャラリーと美術館ごとに若い作家たちの展示が活気に満ちて続いている。ソウル江南区新沙洞(カンナムグ・シンサドン)の「スペースシー」は今年の初企画展として、韓国伝統美術のイメージを現代的に借用して再構成した若い作家たちのグループ展、「リメークコリア」展を3月26日まで開く。また、ソウル鍾路区安国洞(チョンログ・アングクドン)のサビナ美術館も、「視覚敍事」展(26日まで)に映画と美術の触れ合いを試みた若い作家たちの多様な作品をお目見えする。ガーナアトリエで1年間作業した金アタ、ヤン・マンギ、朴ウンソン、コ・ナクボムなど9人の若い作家たちが繰り広げる「ナインワンマンショー」が16日〜27日、ソウル平倉洞(ピョンチャンドン)ガーナ・アートギャラリーで開かれる。

●どうして若い作家なのか

一応需要が増えるからだ。需要拡大に最大の寄与をしたのは海外アートペア。国際ギャラリーの李ヒョンスク社長は、「韓国は景気不況だが、世界的には好況だ。そのお陰で、韓国の若い作家たちの競争力が立証されている」と説明した。韓国作品が価格競争力を持つにつれ、国内コレクターたちも自然に関心を持つようになるというのが画商たちの説明だ。ガーナ・アートセンターの李オクギョン代表は、「最近のコレクターたちは少数の中堅作家たちに制限されたコレクションに限界を感じ、徐々に新しくて新鮮な作家たちの作品を捜している」と説明した。

超高層先端マンションの増加に従って、古典的平面絵画から脱し、現代的作品でインテリアをしようとする需要も一役買っている。主婦の李ソンシルさん(57・ソウル江南区道谷洞)は、「新しいマンションに引っ越して、10年あまりコレクションして来た中堅作家たちの作品をかけてみたが、退屈な感じがしたので、最近購入した若い作家たちの作品と写真をかけた」と言った。



許文明 angelhuh@donga.com