Go to contents

2004国防白書、「北朝鮮=主敵」表現を削除

2004国防白書、「北朝鮮=主敵」表現を削除

Posted February. 04, 2005 22:28,   

한국어

北朝鮮当局者の「火の海」発言を受けて、1995年発刊の国防白書から北朝鮮に対して明記してきた「主敵」表現が、10年ぶりに削除された。

国防部は4日、「2004年国防白書」を発刊して国会と政府、マスコミなどに配布することを明らかにした。新白書には「主敵である北朝鮮」という従来の表現の代わりに、「北朝鮮の通常戦力、大量破壊兵器、軍事力の前進配備など直接的な軍事脅威」との表現が使われている。

国防部は多角的な検討を行なったところ、世界で国防白書に「敵」を明示した例がないうえ、南北和解政策と軍事的な対峙状態が両立している特殊性を考慮して、このように決めた、と説明した。また北朝鮮が2000年6月15日の南北首脳会談以降、韓国に対して敵対的な用語の使用を自制している点も考慮されたという。

「主敵」表現は1994年3月、板門店(パンムンジョム)で開催された第8回南北実務接触で、北朝鮮側の朴英洙(パク・ヨンス)代表が「戦争がおきれば、ソウルは火の海になる」と発言したことを受けて、翌95年の国防白書で初めて使われた。

国防部当局者は「公開文書である白書では『主敵』という表現が削除されたが、内部的にはその概念を明確に認識して、将兵の精神教育と北朝鮮の実体としての軍事的脅威への対応態勢を徹底して維持していく」と話した。



尹相虎 ysh1005@donga.com