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中古を正常部品に見せかけた保険金詐欺師51人摘発

中古を正常部品に見せかけた保険金詐欺師51人摘発

Posted January. 05, 2005 22:49,   

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事故の修理を依頼した自動車に正常製品ではないリサイクル部品を使う手法で保険金を騙し取ってきた整備業者と部品屋が一挙に検察に摘発された。

ソウル中央地検刑事1部(廉雄𨩱部長)は、不正な手口で保険金を騙し取ってきた自動車整備業者9ヵ所と部品屋4ヵ所、病院2ヵ所、保険詐欺団30人など、51人を摘発して7人を拘束したことを5日明らかにした。

▲ドライバーの命を担保にした保険金の騙し取り〓ソウル松坡区文井洞(ソンパク・ムンジョンドン)で整備工場を営んでいるユン氏(59)は、部品屋のカン氏(拘束)と組んで03年11月から1年間、保険会社に不正に保険金を請求してから2500万ウォンを支給してもらった容疑で拘束された。

検察によると、ユン氏は事故車両の修理に必要な正常部品をカン氏から買って保険会社に正常部品費を請求した。以後、正常部品を部品屋に返品してからリサイクルまたは、偽造部品を買い求めて整備した。カン氏は、保険会社から受け取った部品費のうち20%を手にし、残りの80%はユン氏に渡したことが判明した。

事故車両や廃車された車両から出たリサイクル部品と不良材質で作った偽造部品は価格が正常部品の20%〜50%だが、品質検証を欠いたものだ。取締りを受けた業者たちは、車両のほぼすべての部分に中古部品を使っており、とりわけ車両の安全を脅かしかねない操向装置、動力伝達装置、衝撃緩和装置なども中古部品を正常部品に見せかけていたことが明らかになった。

検察は「9つの整備業者を選定して取締りを行ったが、いずれもこのような手口で保険金を騙し取っていたことが判明した。リサイクル、偽造部品の使用は、大部分の整備業者の間では蔓延している手法と見られる」と述べた。

▲広く拡散した保険詐欺〓整備業者のユン氏は、また昨年1月「ただで色塗りしてあげる」と言って、車両の持ち主である李氏と組んで車にわざと傷をつけた。

以後、車両全体に塗装作業をしては、保険会社から120万ウォンを支払ってもらうなど、30回あまりにわたって保険金3300万ウォンを騙し取った疑いももたれている。

ひき逃げなど、加害者が判明しない事故の場合、修理費全額が保険でカバーされるが、車両の持ち主の保険料は割り増しされないことにつけ込んだ手法。整備業者は保険会社から工賃を支払ってもらい、車両のオーナーはただで色塗りをしてもらう格好だ。

検察は保険詐欺を根絶するため、このような手法で色塗りをしてもらった車両のオーナー30人あまりも全員立件することにした。

今回の捜査過程で整備業者と事故車両を引いてくるトーイング会社間で暗に行われているコミッション慣行も突き止められた。

ヨン・ウンチョル部長は「整備業者は、レッカー車が事故車両を引いてくれば一台あたり20万〜25万ウォンを「プレミアム」として支給するが、整備業者はこのプレミアムに間に合わせるため保険詐欺を仕掛けることになる」説明した。

▲その他〓わざと軽い事故を起こしてから、病院に長期間入院するやり方で保険金を手にする古典的な手口の保険詐欺団の一味30人あまりも摘発された。ここには、一般サラリーマンまで加わっていたことがわかった。検察は、このうち保険金5400万ウォンを騙し取った金氏など5人を拘束した。

検察は「リサイクル・偽造部品が広く使われていることが確認されたが、中古部品の使用自体に対する規制および処罰規定がないため、別途に立件できずにいる。ドライバーの生命に大きく影響しかねない中古部品は、安全性の検証を受けるようにする必要がある」と強調した。



黃軫映 buddy@donga.com