Go to contents

今年、銀行預金史上初のマイナス

Posted December. 19, 2004 22:53,   

한국어

物価上昇率を勘案した実質金利がマイナスに落ちたことで、今年の銀行の預金受信高が史上初めて減少する見通しだ。銀行を離れた資金は主に債券商品に集中したが、一部は海外株式と債券投資に流れ込んだことが分かった。

19日、韓国銀行(韓銀)と資産運用協会などによれば、今年に入って12月13日までに銀行を離れたのは預金が8兆3000億ウォン、金銭信託が9兆8000億ウォンなどだ。銀行が特別販売預金商品を競争的に取り扱った9月を除いては、7月以後毎月1兆ウォン以上ずつ預金が減少している。

銀行預金が年間単位でマイナスを示したのは今年が初めてだ。銀行預金は02に年51兆6000億ウォン、昨年は30兆7000億ウォン程度が増加した。

このように銀行の預金が減少に転じたのは、景気低迷の中で韓国銀行金融通貨委員会が今年二回にわたってコール金利を引き下げたことで、実質金利がマイナスに転じたためだ。

超低金利に耐え切れなかった銀行の顧客たちは、投信会社の実績配当商品である債券型収益証券とマネー・マネージメント・ファンド(MMF)に資金運用先を変えている。MMFは今年に入って23兆3000億ウォン、債券型受益証券は20兆7000億ウォンが増加した。

投信会社全体の受託高は17日現在、約184兆ウォンで、昨年末に比べて50兆ウォンぐらい増加した。

米国と韓国の長期金利が逆転し、貨幣単位の変更(リデノミネーション)など政策の不確実性が増したことで、個人による海外投資も増えている。今年に入って海外株式に2兆6000億ウォン、海外債券に4兆8000億ウォンの国内資金が投資されたものと集計された。外貨預金も今年に入って11月末まで5兆5000億ウォンが増加した。

韓銀は、「銀行預金が減少すれば、生産現場に対する長期資金供給に問題が発生しかねない。特に、金利が上昇して投信会社から資金に一気に流れ出た場合、金融市場の混乱が憂慮される」と述べた。



李康雲 kwoon90@donga.com