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『ユリファ』日本現地撮影の李ドンゴン

Posted November. 15, 2004 23:00,   

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13日午前6時、神戸市メリケンパークにあるオリエンタル・ホテルのロビー。朝早くから30、40代の日本女性100人余りが集まって来た。彼女たちが待つ人は「ドンゴンさん」こと、韓国人タレントの李ドンゴンだった。

李ドンゴンは12月1日に放送を開始するSBSドラマ『ユリファ』(シナリオ:朴ヘギョン、演出:李チァンスン、水・木夜9:55)の日本現地撮影のため、同ホテルに泊っている。

午前6時半、彼がロビーに現われると、日本の女性ファンたちは手紙とプレゼントを彼に渡した。拍手をしながらぴょんぴょん飛び跳ねる彼女たちの姿は、10代の少女ファンと違わなかった。

午前8時、神戸市北野通り。李ドンゴンが撮影に入ったが、タクシーなどに乗って付いて来たファンで通りが混雑した。

「あなたと一緒にいると、私の胸は震えます。」

主人公のドンジュ(李ドンゴン)がジス(金ハヌル)に愛を告白するセリフだ。韓国語を聞き取れる日本人ファンの間から、嘆声が流れ出てきた。そのためNGが出たが、撮影現場の雰囲気は盛り上がった。彼女たちには李ドンゴンの平凡なせりふまで、ロマンスに聞こえるようだった。

彼は最近、日本の衛星放送の韓国語チャンネルで放映された『ナンラン18歳』のお陰で、ベ・ヨンジュン、李ビョンホン、ウォン・ビン、チャン・ドンゴンに続いて新しい韓流スターとして脚光を浴びている。大阪に居住する加藤亜希(36)氏は上手な韓国語で、「『ドンゴンさん』はハンサムで声が良い。『パリの恋人』もSBSインターネットの再視聴で何回も見た」と話した。

『ユリファ』は孤児院で実の兄弟のように育ったドンジュとギテ(金ソンス)が、ジスと三角関係になって繰り広げるメロドラマ。日本の保険会社社長の養子に入って後継者になったドンジュが約10年ぶりに韓国に来て、ギテとジスと三角関係を成すというストーリだ。

『ユリファ』の製作陣は日本でのスケジュールがハードだ。毎日午前3、4時に撮影を終え、2、3時間寝た後、また午前6時に撮影を始める強行軍をしている。足りない眠りは撮影の間に少しずつ寝て補充する。

「日本のファンがこんなに熱烈とは知りませんでした。韓国語もお上手です。この手紙を見てください。私より字が綺麗です。」

李ドンゴンは疲れきっているにも関わらず、朝日、読売など日刊紙と共同通信とのインタビューにも誠意を尽くした。フジテレビ、朝日テレビは撮影場のスケッチも放送した。

彼は、「疲れより、練習する時間が不足だ。『この(胸の)中に君がいる』のようなせりふをまともにするためには、数百回も繰り返し練習しなければならないが、時間があまりにも足りない」と言った。

『ユリファ』は日本での韓流の風に乗って企画されたドラマ。今回の現地撮影も日本ファンの関心を狙ったものだ。

『ユリファ』の日本側企画社「アイエムエックス」の在日韓国人プロデューサー、金ギョンジャ氏は、「日本のテレビから10年ほど前に消えたメロドラマが、韓流ドラマを通じて紹介され、日本の既婚女性たちの郷愁を刺激している。彼女たちには個性派俳優の多い日本と違って、ハンサムでやさしい韓国男性俳優が魅力的に見えるようだ」と分析した。



徐廷輔 suhchoi@donga.com