▲「歴史を正しく知る」ブーム〓広開土大王(クァンゲトデワン)の業績を称えるために、大王の年号を取って1974年に結成された永楽会は最近、ソウル、大邱(テグ)、蔚山(ウルサン)、浦項(ポハン)、釜山(プサン)にある支部を全国に拡散させることにした。永楽会は教授、医師、法曹人、実業家など100人余りで構成された純粋な民間団体だ。
会長を務める東洋(トンヤン)大学(慶尚北道栄州)の崔成海(チェ・ソンヘ)総長は「これから全国民を対象に高句麗(コグリョ)史を正しく知るキャンペーンを展開する方針だ」と話した。
国学と関連のある学術事業を行う忠清南道天安(チュンチョンナムド・チョナン)の国学院は昨年10月、国学院青少年団を結成して、中国の高句麗史歪曲陰謀に対して真相を解明する作業を絶えず行っている。
同団体はホームページ(www.kookhakwon.org)とインターネット・ポータルサイトの「高句麗守り」カフェーなどを通じて、中国の高句麗史歪曲を批判する学者らの文章と国学院で実施した歴史学者らの講座内容を載せ、論理的対応を主導している。
国学運動市民連合と我々の歴史を正しく知る市民連帯は今月末頃、ソウルで中国政府の高句麗史歪曲糾弾集会を開いた後、来月には全国民リレー・イベントを開くことにした。
国内唯一の高句麗石碑である中原高句麗碑(国宝205号)がある忠清北道忠州市(チュンジュシ)は、忠州世界武術フェスティバル(10月1〜7日)期間に「高句麗学術大会」を開催するとともに、「高句麗文化特別展」も開く計画だ。ソウル瑞草区(ソチョグ)も1階に高句麗史正しく知るコーナーを設置した。
▲教育界と大学の動き〓韓国教員団体総連合会(教総)と全国教職員労働組合(全教組)も、久々に力を合せて高句麗史を正しく知る授業を共同で実施することにした。
教総と全教組は17日、「中国の高句麗史歪曲に対処するために両団体が協議して授業資料を作成することにした」とし「授業実施の時期及び方案などに対しても論議を経て共同で実施していく予定だ」と明らかにした。教総と全教組は近く授業資料の製作のための実務作業に乗り出す計画だ。
また、全羅南道光州(チョンラナムド・クァンジュ)地域の歴史専攻教授40人余りは、来月「歴史文化研究センター」を発足させて高句麗など古代史を体系的に研究した後、学術大会を通じて歴史を知らせることに乗り出すことにした。
▲オンラインも「歴史再確立」ブーム〓全国の大型書店は先月から高句麗関連の書籍の販売が大きく増えるや、陳列台に「高句麗史コーナー」を別途設けている。
ネットは歪曲された歴史を立て直そうと呼び掛けるネチズンたちの熱気で盛り上がっている。
あるポータルサイトには「徹底的な考証を経たシナリオに基づき、映画を作って海外市場に出そう」とか「ワールドカップ(W杯)のときに赤いシャツを着たように、高句麗シャツを作って全国民が着て歩こう」という意見も出た。
韓国銀行のホームページには中国の高句麗史歪曲に対応して、新しい紙幤を作る場合の登場人物を広開土大王にしようという内容が相次いでいる。
大統領府と外交通商部、統一部など政府のホームページにも、強硬な対応を注文するネチズンたちの書き込みが続いている。断交論や台湾との国交回復論を主張したり、ローソク集会と中国産製品の不売運動を呼び掛ける書き込みもみられた。
全南大学史学科の崔泳太(チェ・ヨンテ)教授は、「中国の誤った高句麗歴史観を改めるためには、感情的な対応よりは論理的かつ理性的なアプローチが必要だ。中国の良識ある学者、民間団体などと連帯して、歴史的真理を探求する案などを講じなければならない」と話した。