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人物でみる台湾の総統選挙

Posted March. 12, 2004 23:08,   

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台湾で優劣を選り分けにくい選挙政局が続きながら、候補の夫人たちの内助の熱気も日増しに盛り上がっている。陳水扁総統の夫人である呉淑珍(53)女史と連戦国民党主席の夫人の方瑀(60)女史は、遊説支援と選挙戦略助言で名実共に1級参謀の役目を果たしている。

△「車寄子のファーストレディー」吳淑珍=「真の政治元年を成し遂げた4年前の栄光を再現しましょう。」吳女史は遊説場とテレビを通じて、「台湾の息子、陳水扁」を選択した4年前の決定を今回もしてほしいと訴えている。

陳総統の栄光の裏には吳女史の涙ぐましい純愛物語がある。父親が歯科医で裕福な家庭で育ったが、吳女史は親の反対にもかかわらず台湾大法学科同期生だった貧しい秀才と結婚した。

しかし、1985年11月、台南現場選挙に出馬した夫を支援している途中トラックに轢かれて下半身がマヒする重度障害者になってしまった。反対勢力のテロだった。夫が反体制運動に投獄された時は不自由な身体で世話をした。

吳女史のこのような胸の痛む事情は前選挙の時と同じく今回も女性票を集めるのに相当役に立つはずだと予想されている。ファーストレディーとして彼女の「車寄子外交」は知られている。中国の反対で外国訪問が自由でない夫の代わりに米国と欧州を巡回し、「台湾を国際舞台に再登場させた」と言う評価を受けた。ただ、今回の選挙では政府人事介入説と投機性株式投資疑惑のため、野党から攻撃を受けている。

△伝統的女性像の方瑀=国民党の遊説場には間違いなく女性合唱団の楽しい歌声がマイクを通じて響く。方女史が組織した「愛の音合唱団」が録音した歌だ。曲目も毎週変わる。方女史は昨年11月、与党の牙城である台南のある宴会で、台湾方言で多くの曲の歌を歌って出席者たちから喝采を受けた。

方女史は、「女は男の陰にいなければならない」との考え方を持っている。遊説場に直接現われる代わり、女性合唱団組職や個人ホームページ開設、貧しい人々への助け合い運動などで主人の選挙運動を助けている。

方女史は第3回ミス台湾に選抜された美人だ。ミス台湾として米国巡回の時、当時、案内を引き受けた留学生の連柱石に会って結婚した。台北の有名私立大である東呉大中文科教授を勤めたこともある。

最近は、「主人に殴られている」と言う民進党側の中傷のため、マスコミに直接弁明するなどひどい目に遭った。



黃有成 yshwang@donga.com