4日、安相英(アン・サンヨン)釜山(プサン)市長の自殺の知らせが伝わり、釜山市民は衝撃と遺憾を禁じえなかった。
法務部の真相調査チームと釜山地検は、安市長の収監状況を十分に点検できなかった釜山拘置所に対して真相調査に乗り出した。
▲釜山現地の表情〓市民の反応は多様だった。チョン・テギュ(44、会社員)氏は、「専門官僚出身のうえ400万釜山市民の長が、自殺という極端な方法を選択したことはとても残念だ。真相が究明されなければならない」と話した。金ヒョヨン(35・主婦)氏は、「このような不幸が繰り返されないように、政・官界だけでなく国民皆の自省のきっかけになればいい」と話した。
安市長が属したハンナラ党釜山市支部は、「安市長の突然な死は、総選挙勝利に血眼になった現政権の釜山ハンナラ党潰し、狙い撃ち監査と強圧捜査がもたらした悲劇だ」と非難した。一方、ヨルリン・ウリ党の釜山市支部は、「故人は裁判を受けはしたものの、釜山発展に向けた努力と功績は評価されるだろう」と述べた。
釜山市は同日午前、呉巨敦(オ・ゴドン)釜山市長権限代行を中心に開かれた緊急幹部会議の後、「釜山市民に捧げる言葉」で、「衝撃と憂慮の前に全市民が力を合わせて釜山を導こう」と訴えた。
一方、安市長の葬儀を釜山市葬で行うことに反対するインターネット・ユーザーの声も少なくなかった。
これについて市関係者は、「安市長は刑が確定していない状態で法的には無罪であり、市政発展に寄与した功労を認めて、市葬を行うことにした」と明らかにした。
安市長の遺族には、ソウル居住の91歳の老母と夫人金埰貞(キム・チェジョン、65)氏、息子の正薫(ジョンフン、30)氏、結婚した娘(37)がいる。
▲拘置所の調査〓釜山地検は同日午前、大邱(テグ)矯正庁保安課長ら3人の法務部調査団も参加した真相調査チーム(チーム長・李迵熙検事)を構成して、安市長の死体が安置されている沙上区周礼洞(ササンング、チュレドン)の三星(サムスン)病院と釜山拘置所を訪れ真相調査を行った。
釜山拘置所によると、安市長の死亡時間は4日0時45分から午前1時3分の間と推定される。安市長は3日午後8時頃に就寝し、当直勤務者が4日0時45分頃収監者の様子を見回る時も眠っていたという。
しかし、約18分後に当直が様子を見回った時、床に安市長が見えず、窓の横を見ると、壁に取り付けられた扇風機にヒモをかけて首を吊っていたと、拘置所側は明らかにした。
拘置所の金太熙(キム・テヒ)所長は、「発見当時心臓の鼓動があり、すぐに近くの病院に運んだが死亡した」と話した。
しかし遺族たちは、管理が不十分だったと反発している。
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