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[オピニオン]「食物連鎖」

Posted December. 11, 2003 23:36,   

ある中小企業の社長が議員を接待することがあり、週末にゴルフ場を予約しようとしたができなかった。友達の判事に電話をかけて「どうにかならないか」と助けを求めた。適当な方法が見つからなかった判事は、結局親しい記者に頼み、記者は平素仲のいい議員に頼んで予約問題を解決した。後で、中小企業の社長の接待相手がまさにその議員だったことが分かった。韓国社会の「食物連鎖」の生々しい例だ。他にもある。関連業界の人なら大体知っている話だ。警察と検察と税務署の職員が食堂で食事をした。誰が食事代を払うか。答えは「食堂の主人」である。

◆全羅南道木浦(チョンラナムド、モクポ)から船で2時間の新安(シンアン)の離島・大奇点島であったネズミ・猫・犬の食物連鎖の話だ。農業と漁を営む23世帯約50人の住民が住むこの島で、ネズミによる農作物の被害が増えるや、住民たちは1970年代初めに陸地から猫を持ちこんだ。その後ネズミは減ったが、猫は野良猫を合わせて400匹余りに増え、猫による被害が現われ始めた。乾かしている魚や養殖の海老を食べ、宴会に使うために保管してあった祭祀用の肉を冷蔵庫から盗む事件まで生じた。

◆30年間、猫を奉ってきた住民たちは、数ヵ月前、猫を保護するために島から追い出した犬を陸地から入れることに合意した。つないで育て、猫に害になれば直ちに島から追い出すという条件で、犬飼育を許可したのだ。その後6匹の犬が島に入り、猫と犬の「不安な同居」が数ヵ月進行中だ。猫のために島の外に追い出された犬が、猫を牽制するために島に復帰したわけだ。これも奇妙な犬と猫の運命ではないだろうか。

◆犬や猫だけの話ではない。人が暮す社会は、いつどこでもこのように食物連鎖の関係でつながってきた。退職した公職者が所属省庁の傘下団体や関連機関、企業の役員に天下りする人事慣行、金品供応捜査につながる判事・検事・弁護士の関係、ゴルフ場を作るのに印鑑を780個も押さなければならない行政システムなどがそれだ。大統領選挙の期間中に「丁寧な協力要請」で財界を圧迫した政界や奇想天外な方法で天文学的なカネを捧げた財閥企業の関係は、最も醜い食物連鎖の標本である。

呉明哲(オ・ミョンチョル)論説委員 oscar@donga.com