「もっと、もっと、羽ばたけ」
米LPGAツアー史上初めて、「18歳以下でのプロ進出」許可を受けたソン・アリ選手(17・写真)。この2年間、米アマチュアランキング1位を謳歌し「プロと肩をならべる」ほどになったソン・アリが、プロデビューを果たすため、今月27日の米LPGAクォリファイング・スクールに挑戦する理由は2つある。
第1は、プロゴルファーが最終目標である以上、大学進学には魅力がないため。第2は、全米で開かれる各種大会への出場経費とトレーニング経費など経済的負担が大変だったためだ。
2000年から「特別ゲスト」として、米LPGAツアーの14大会に出場したソン・アリは今年、US女子オープン5位をはじめ、6メジャー大会を全部カット・オフ通過するなど、11回も錚々たるプロ選手をやぶって本大会入りを果たした。
ソン・アリがこれまでの成績にあたる賞金をもらっていたなら、約23万7000ドルに達する。大会当たり、平均約2万2000ドルだ。
86年5月1日、タイでソン・インジョン(54)氏とタイ人の母親、バニー・オンルキヤット(46)氏の間に生まれたソン・アリは、97年米国へ渡った。父親がゴルフに優れた才能を見せたソン・アリと双子の姉、ソン・ナリをプロゴルファーに育てたいという一念で移住したもの。
ソン・アリは00年、最年少米ジュニアゴルフ協会(AJGA)選定の今年の選手賞、ゴルフ・ウィーク選定の今年のジュニア選手賞、ゴルフ・ダイジェスト選定の今年のジュニア選手賞、また、01年にはナンシー・ロペス賞、昨年はゴルフ・ダイジェスト選定の今年のアマチュア賞など、名のあるアマチュア賞を席巻した。
また、ソン・アリは01年と昨年、テストのつもりで米LPGA2部ツアーのクォリファイング・スクールに挑み、連続1位を占めた。
ソン・アリとナリの姉妹は米国へ渡ってから、ずっと母親の名字を使っていたため、米国では「タイ人」と知られていたが、住民登録番号までもっている紛れもない韓国人だ。現在、2重国籍を保有している彼女たちは、18歳になる来年5月1日以前に韓国国籍を選ぶつもりだ。すでに昨年から米国ゴルフ協会(USGA)への登録名も以前の「アリ、ナリ・オンルキヤット」から「アリ・ソン」と「ナリ・ソン」に変更した。
ソン・アリが今年のクォリファイング・スクールを無事に通過して、来年度のシーズンに米国LPGAのフルシードを獲得すれば、「コリアン軍団」の威力は一層強まるだろう。
安永植 ysahn@donga.com






