イラク戦争の影響が、株安とウォン相場の下落につながっている。投資家の安全性を追求する動きが強まる中、国庫債券の収益率は悪化した反面、コール金利はむしろ上がったため、「豊かな資金の中での金融梗塞」現象が現れている。
米国、日本、欧州など、先進国の景気低迷の長期化に加え、クレジットカードや債券、北朝鮮の核問題も、しばらく金融市場に悪材料として働く見通しだ。
31日の総合株価指数は、先週末に比べて20.63ポイント(3.71%)下落した535.70で引けた。コスダック総合指数も1.51ポイント(3.84%)下がった37.77で取り引きを終えた。
外国人投資家が取引所で1444億ウォン、コスダックで1008億ウォン、コスピ200先物に4886件契約(1648億ウォン)など、合わせて4100億ウォン分を売り越して、株安をあおった。
SKグローバルが不健全な経営によって元本割れを起こしたうえ、米国がハイニクス半導体に対して30%の相殺関税を課すニュースやクレジットカード債券の負担が重なったため、自社株の買い入れを終えた三星(サムスン)電子の株価が28万ウォン台に落ち込んだことも、株安の主な原因となった。
外国為替市場でのウォン・ドル相場は、騰落を繰り返したすえ、1ドル当り0.8ウォン安い1254.6ウォンで取り引きが終わった(ウォン相場の上昇)。ウォン相場は、外国人投資家の売りによって、朝方の寄り付き直後、1261ウォンまでウォン安が進んだが、格付け会社のムーディースが韓国国債の格付けを現水準に維持するという財政経済部の発表やドル安に影響されて、小幅な下落傾向に転じた。
債券市場で3年満期国庫債権の流通受益率は、0.06%ポイント下がった年4.62%で引けた(債券価格の上昇)。しかし、1日物コール金利は、0.04%ポイント上がった4.28%で取り引きを終えた。また、3ヵ月物譲渡性預金証書(CD)の受益率も4.70%と、国庫債券の受益率より高かった。
洪贊善 hcs@donga.com






