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ソウルで4日から「ヒッチコック映画祭」

Posted March. 31, 2003 22:24,   

アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock、1899〜1980)監督の傑作をいっぺんに鑑賞できる映画祭が開催される。

ソウルシネマテークは、4〜11日、ソウル市鍾路区昭格洞(チョンノグ・ソギョクドン)にあるソウルアートシネマで「アルフレッド・ヒッチコック傑作選」映画祭を開く。「スリラーの最高峰」と呼ばれるヒッチコック監督の作品は、恐怖を呼び起こす視聴覚技法だけでなく、人間の罪意識や強迫観念を通じて社会を表す鋭い視線で、以後の多くのスリラー映画に影響を与えた。

今回の映画祭では、彼の1930〜1950年代の代表作9本が上映される。「三十九夜(The 39 Steps)」(1935)は「濡れ衣を着せられた男が自分の正体を証明するために努力する」という内容のヒッチコックの典型的な主題を扱った初期代表作だ。事物の外形と本質は一致しないというヒッチコック特有の観点が巧みに描写されている。

「北北西に進路を取れ(North by Northwest)」(1959)もやはり、スパイと間違えられたロジャー・ソーンヒルを主人公にしている。人間を売買する羽目になる米社会の荒れはてた風景を描いた軽快なコメディー・スリラーだ。007シリーズの原典とも言われる。

他にも、ヌーベル・バーグの巨匠フランソワ・トリュフォー監督が最も好きな映画に挙げた、イングリッド・バーグマン、ケイリー・グラント主演の「汚名(Notorious)」(1946)、彼のハリウッド・デビュー作であると同時にアカデミー作品賞受賞作でもある「レベッカ(Rebecca)」(1940)などがお目見えする。

6日午後1時には、映画評論家のハン・サンジュン氏が「ヒッチコックの映画世界」をテーマに彼の作品世界に対する講義をする。

また、ソウルシネマテークは、5月中旬、「アルフレッド・ヒッチコック傑作選2」というタイトルで「めまい(Vertigo)」「疑惑の影(Shadow of a Doubt)」などを上映する予定だ。www.cinemathequeseoul.org 02−3272−8707



金秀卿 skkim@donga.com