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米・イラク、戦争捕虜のテレビ放映で神経戦

米・イラク、戦争捕虜のテレビ放映で神経戦

Posted March. 25, 2003 22:22,   

米軍捕虜のインタビューと米兵の遺体の映像が公開されたのに次ぎ、24日にイラク国営テレビが、カルバラの戦闘で墜落した米軍ヘリコプターのパイロット2人の姿を長時間放送したことで、戦争捕虜の人権問題をめぐり論争が激化している。

連合軍とイラク軍の地上戦が本格化し戦争捕虜が急増している状況を考えると、このような論争は当分の間続くものとみえる。

▲米・イラク舌戦〓ホワイトハウスのフライシャー報道官は24日、「米軍捕虜は国際法上、ジュネーブ条約に従って処遇されなければならない。これに違反する者は、国際戦犯として処罰されるだろう」と繰り返し強調した。

しかし、イラクのサエド公報相は、「条約を違反したのは、投降したイラク兵の映像を放映した米国と英国だ。米軍捕虜の映像を放映し続ける」と反論した。さらに、イラク国営テレビは、米軍の「アパッチ」攻撃ヘリコプターのパイロット2人がお茶を飲む映像を5分間放送した後、彼らのクレジットカードとテキサス州の運転兔許証を見せた。

イラクのナジ・サブリ外相は、「米軍捕虜をジュネーブ条約ではないイスラム教義に従って扱う。我々は、ブレアとブッシュの祖先が洞穴で動物のように暮らしていた時に、すでに法律を作った」と述べた。

▲国際法違反論争〓国際記者連盟(IFJ)は24日に声明を出し、「スクープの競争心が、倫理的義務を阻害してはならない」と述べ、ジュネーブ条約の遵守を求めた。

フランスの視聴者委員会は、アル・ジャジーラのパリ支社に対して国際指針に従うように注文し、CBSを除く米放送局は、米軍捕虜のインタビュー映像を放映しないことにした。

しかし、カナダのロバート・ホストCTV社長は、「イラク軍捕虜の映像を放映したなら、米軍捕虜の映像も放送しなければならない」と反論を示した。

24日、米国務省のブリーフィングの席でも論争があった。バウチャー報道官は、「ジュネーブ条約を違反した米軍捕虜の映像を使ってはいけない」と述べると、ある記者が「二重的な基準ではないか」と反ばくした。

さらにバウチャー報道官が「米軍捕虜をカメラの前に立たせて侮辱と大衆の好奇心を誘ったことは、イラク軍が投降する映像とは異なる」と主張したのに対し、一部の記者は「イラク兵士がボディーチェックをされている映像が放映されたことは失敗だったのか」と追及した。



李鍾鎡 taylor55@donga.com