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米軍捕虜と戦死者の公開に米大陸が衝撃

Posted March. 24, 2003 22:26,   

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イラクの激しい応戦により米英連合軍の被害が増えている中、イラクがカタールの衛星テレビ局アル・ジャジーラを通じて米軍捕虜と戦死者の映像を放送したことで、米国が衝撃で包まれた。

多くの米国人は、1993年にソマリア群衆が米軍兵士の死体を首都モガディッシュの通りで引きずり回した残酷な場面の記憶を蘇らせていると、外信は伝えた。

アル・ジャジーラは23日、イラク国営テレビが撮影したものとして米軍兵士の死体と捕虜の映像を放送した。

放送画面には、少なくとも5人の米軍の死体が真っ黒に焼け、血だらけの状態で臨時死体置き場に放置されている映像が映された。

イラク側は、彼らはし烈な戦闘があった南部ナーシリヤで射殺されたと語った。

放映はさらに、5人の兵士が恐怖におびえた表情で、イラク国営テレビのインタビューに応じる映像を伝えた。米国ニュージャージー出身の兵長と、テキサス出身の女性兵士はひどく負傷したようだった。

放送後、米国では米軍捕虜の安全を心配する声とイラクに対して、米軍捕虜を適切に扱うように警告するメッセージが相次いだ。

ニューメキシコに住むある女性は、「画面に映った捕虜の中に息子がいた」として「お願いだから私の息子を助けてください」と泣き叫んだ。

米軍の行方不明者(MIA)の家族は、テレビのインタビューで息子や娘の写真を見せ、ブッシュ大統領に、「自分の息子や娘ならイラクに送ったか」と訴えた。91年の湾岸戦争当時、イラク軍の捕虜となって虐待を受けた米軍人の証言も出はじめている。彼らは、殴られただけでなく、手錠をはめられ目隠しをされたまま何の治療も受けず、下痢と嘔吐に苦しんだと語った。

ブッシュ大統領は23日、「米軍の戦争捕虜を侮辱的に扱うイラク人は、『戦犯』として処罰されるだろう」と警告した。

一部の軍事専門家からは、イラクが米国人に「モガディッシュの悪夢」を思い出させる戦術を使っているという分析も出ている。当時のテレビ放映を機に、最終的に米軍がソマリアから撤退したからだ。

しかしジョン・アビゼイド米中央軍副司令官は、「イラクが米軍捕虜の映像を放送したとしても、米国兵士の士気が落ちて米国国民の意志が薄れることはない」と述べた。



申致泳 higgledy@donga.com