金珏泳(キム・ガギョン)検察総長が10日、辞任に先立ち、検察幹部の人選に対する康錦実(カン・クムシル)法務部長官の主張を「国民を欺く嘘」と正面から反駁し、波紋が広がっている。
金総長は9日夜、東亜日報の記者との電話で「康長官が『大統領と検事たちの対話』で国民に嘘をついた」とし、康長官はうそつき長官であると「直撃弾」を浴びせた。
金総長は今日(9日)午後、康長官に辞表提出を伝え、「嘘をつく長官とともに働くことはできない」と話した、と明らかにした。
金総長が「嘘をついた」と指摘する部分は、この日の昼、ソウル鍾路区世宗路(チョンログ・セジョンロ)政府中央庁舍で開かれた「盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と検事代表たちの対話」で、検事たちが「密室人事を断行した」と主張したことに対して、康長官が「金総長と十分な協議を経た」と明らかにした人選過程だ。
康長官は、この席で「3日の夕方、金総長と市内の某所で会って、1時間半ほど人事案について協議したが、金総長が高等検察庁長の昇進者に推した人の中には、拷問致死事件で責任を負わなければならない人と、李容湖(イ・ヨンホ)ゲートなどに介入した検事らが含まれていたため、受け入れることができなかった。したがって部長検事と現場検事たちなど多くの経路を通じて、数十人から意見を聞いて人事を断行した」と主張した。
しかし、金総長の主張は全く違う。金総長によると、康長官の要請によって3日夜、ソウル市内の某所で会って、検察高位幹部41人に対する長短所をいちいち説明しただけだと話した。また、「この席は康長官が就任してから初めての顔合わせの席で、人事に対する話し合いができる席ではなかった」と明らかにした。
金総長は、康長官が対話のなかで明らかにした(一部の検事長たちの)拷問致死事件と李容湖ゲート関連事実などについては、私が検察幹部たちをいちいち取り上げながら「ところでこの人はこんな問題点があります」と説明した内容だとし、康長官がまるで私が特定人物を高検長級の昇進候補者に推したように主張したとはとんでもない話だ」と否定した。
そして、金総長は「康長官が3日、別れるとき『5日頃(検察幹部人選案に対して)協議する』と話して、5日には『明日、連絡致します』と話した。いざ6日になって、電話で高検察長の昇進者名簿を一方的に知らせてきた。これをお互いに協議したと言えるだろうか」と問い返した。
さらに、金総長は「法務部長官と検察総長の人事協議というのは、法務部長官が誰をどこに座らせるという具体的な人事案を持ってきて、検察総長と相談することである。一般的に長官が先に法務部参謀陣を構成し、次に検察総長が最高検察庁の参謀陣を構成する方式で進められる」とし、「検察幹部たちの能力と面貌などに対して一方的に説明を聞いた長官が、これを総長との人事協議だと主張するのは筋道が合わない」と話した。
康長官はこれに対して10日午後「さまざまな誤解と憶測を招く可能性があるため、これ以上取り上げたくない」と言及を避けた。
河宗大 orionha@donga.com






