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テニスの李亨沢、5転6起で世界10位を破る

テニスの李亨沢、5転6起で世界10位を破る

Posted January. 08, 2003 22:38,   

5転6起の勝利だった。

韓国テニスの看板スター、李亨沢(イ・ヒョンテック、27、三星証券)にこれまでアンディ・ロディック(21、米国)は「天敵」だった。約2年間、世界男子プロ(ATP)ツアーでプレーしていて、昨年まで5回対戦し、5回とも敗れたからだ。だが、李亨沢はその高い壁を乗り越えた。

8日、オーストラリア・シドニーで開かれたATPツアー・アディダス・インターナショナル(賞金総額38万ドル)単式決勝トーナメント戦。世界ランキング85位の李亨沢は越えられない壁とみられた世界10位のロディックを2時間15分で2−0(7−6、7−5)で完破する新記録を打ち立てた。昨年に続き、2年連続でこの大会準々決勝に進出した。

李亨沢が世界「トップ10」の選手を破ったのは今回が初めてだ。2000年USオープンで当時世界11位だったアルゼンチンの選手を一回破ったことはあった。

李亨沢は「嬉しくて何とも言えない。相手を意識せず、マイペースでプレーしたのが功を奏した。攻撃的なプレーをしたが、それが効果的だった」と感想を述べた。

最初のセットをタイブレークの末、7−6で勝った李亨沢は、2セットは0−3とリードされ、少し不安だった。しかし、果敢なサーブと威力のあるストロークで攻めの攻撃をし、5−5の同点に成功した後、劇的な勝利を収めた。

この日、李亨沢の勝利は運も働いた。普段ロディックは最高時速210kmのサーブが主な武器だったが、雨が降ったうえ、2セットに入ってからは強い風まで吹き、サーブに大変苦労をして、ストロークも弱くなった。

李亨沢は一時世界1位まで上がった世界3位のマラト・サフィン(22・ロシア)と9日準決勝進出を戦う。193cmの長身のマラト・サフィンはメジャー大会のUSオープンをはじめ、通算単式タイトルを11回も獲得した強豪。しかし、最近、李亨沢は上昇傾向にある一方、マラト・サフィンは負傷の後遺症に苦しめられているため、李亨沢に勝算がないわけではないと、三星(サムスン)証券のチュ・ウォンホン監督は予想している。



金鍾錫 kjs0123@donga.com