盧武鉉(ノ・ムヒョン)次期大統領は30日、「米国自らが在韓米軍を削減するという戦略を立てたことがあるが、ここへきて米国内部で在韓米軍の削減の話がまた出ていると聞いた。軍は変化した状況に備えられるよう5年または10年、20年を見越した計画を立てなければならない」と述べた。
盧氏は同日、韓国軍参謀本部がある忠清南道論山市(チュンチョンナムド・ノンサンシ)の鷄龍台(ケリョンデ)で、陸海空3軍の参謀総長から合同の業務報告を受ける席で、「米国の国防戦略に基づいて軍削減の話が出たが立ち消えになった経緯がある」とした上で、「削減された在韓米軍の戦力を韓国軍がどのように補強するか、長期的な対策をまとめているのかどうかについての話を聞いたことがないため、聞きたかった」と述べた。
盧氏は、また朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核問題について「戦争は危険だ。(韓半島で)武力事態が発生しないよう最善を尽くさなければならない。米朝間のかっ藤が対話を通じて平和的に解決され、国民が生業に専念でき、安心して暮らせるようにしたい」と述べた。
とくに「米国が北朝鮮に対して局地的とは言え、制限的な武力攻撃に踏み切れば、多くの人々は北朝鮮が韓国に報復攻撃を仕掛けかねないと思っている。そうなった場合、わが軍が対応を避けるのは不可能と思われるし、全面的な戦争が懸念される」と述べ、対話を通じた平和的な解決の重要性を重ねて強調した。
盧氏は、さらに「北朝鮮の態度については、対話と経済支援の打ち切りなど、強硬な措置に踏み切った場合には、そうした(戦争の)シナリオを念頭において検討しなければならない。金大中(キム・デジュン)大統領と私が平和的に解決すると言っていることには、こうしたことが前提となっている」と説明した。
また、「国際社会の世論などを動員して解決するよう努める一方、場合によっては『危険でないさまざまな対応』も試みるだろうが、そうした試みはいずれも平和的な対応を前提にしている」と述べた。
一方、野党ハンナラ党は、党内の北朝鮮核対策特別委員会の委員長を務める崔秉烈(チェ・ビョンヨル)議員は、30日の議員総会で「今月初め、韓米両国の国防長官会談の際、米国側の要求によって、在韓米軍の地上軍がいない状況での韓半島安保問題が提起されたことがある。これは確認された事実だ」と主張した。
崔議員は、さらに「ロウソク集会のため、5人の米下院議員が韓国訪問計画を取り消し、上院議員2人が来韓したが、そのうちの一人が金大統領との会談した際、『韓国民が望まなければ、在韓米軍を撤退させることもあり得る』と述べたことが確認されている」として、韓半島の危機状況が深刻な水準に達していると指摘した。
鄭用𨛗 朴民赫 yongari@donga.com mhpark@donga.com






