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「7、8、9番アイアンが優勝の決め手」崔京周

「7、8、9番アイアンが優勝の決め手」崔京周

Posted December. 26, 2002 22:41,   

「タンク(戦車)」の異名を持つ崔京周(チェ・キョンジュ、シュペリアー・テーラーメイド)は、今シーズン目覚しい成績を修めた。東洋人としては初めて米PGAツアーで1シーズン2勝を挙げたほか、賞金ランキング17位(220万ドル)に上り、マスターズをはじめ来シーズン4つのメジャー大会の出場資格をすべて獲得した。

このくらいの成績を挙げているのだから、少しくらい休んでもよさそうなものだが、崔選手は最近、フロリダ州ジャクソンビルで冬季トレーニングにいそしんでいる。その理由は、ほかでもない「7、8、9番アイアンショットを、バーディーの距離とポイントまで飛ばせるような腕を磨くため」だ。

今月15日に終了した2002EMCワールドカップゴルフ大会(メキシコ)で、崔京周が見せてくれたウェッジショットは、タイガー・ウッズ(米国)並みのものだった。ピンまで100ヤード以内のところでは、まるでホールカップにダイレクトで入れることもできるというように、自信に満ちあふれていた。

ところが崔は、大会後のインタビューで「私は、まだ米国PGAツアーのトップレベルには至っていない。7、8、9番のアイアンショットがまだ未熟だ」と打ち明けた。

崔京周が最も誉めて止まない選手は、ビージェイ・シン(フィジー)。

「シンの7〜9番アイアンショットは、実にファンタスティックだ。間違いなくピンに近づけるのはもちろん、パッティングに有利なポイントのところに正確に飛ばしている」

今シーズンの米PGAツアー記録をみると、崔京周の話が理解できる。

長打者シンのドライブショットの精度は、96位にすぎない。しかしシンは、平均打数2位を記録しながら賞金ランキング3位に輝いている。ドライバーショットが無事フェアウェイ入りした場合はもちろんのこと、仮にフェアウェイから外れたとしても、神業のようなアイアンショットが爆発していたからだ。

「ゴルフの皇帝」ウッズもシンと同じケース。彼のドライバーショットの精度は107位と芳しくないものの、平均打数と賞金ランキングでトップの座を獲得している。

ドライバーショットの精度が「中くらい」にすぎないウッズとシンが、これほど良い成績を挙げることができた原動力は、ほかでもなくアイアンショットの精度がそれぞれ1位と7位をマークしていたからだ。

米国進出以来3回目のシーズンを成功裏に終えた崔京周は、今年3つの部門での器量が著しく伸びている。

まず、狭いフェアウェイも恐れないほど、ドライバーショットに自信がついた。次にバックスピンの度合いを自由自在にコントロールできる、正確なウェッジショットを身につけた。最後に、ゴルフ場ごとに特性の異なる米国のグリーンで、1日7アンダー以上のスコアーも期待できるパッティング力を備えたこと。しかし、まだ足りないのがミドルアイアンの精度。

崔京周は「7、8、9番アイアンをウェッジ同様に使いこなせないないと、メジャー大会の優勝は不可能。この3年間でそれを痛感した」と打ち明けた。

崔京周がミドルアイアンに自信がついたその日、メジャー大会タイトルの半分くらいは手に入れたも同様、と考えるのはまだ早いだろうか。



安永植 ysahn@donga.com