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トイレ取り巻く生老病死、映画「トイレ、どこですか?」

トイレ取り巻く生老病死、映画「トイレ、どこですか?」

Posted November. 28, 2002 23:05,   

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「メード・イン・ホンコン」、「リットル・チョン」など「香港返還3部作」を作ったフルーツ・チャン(陳果)監督の映画、「トイレ、どこですか?」は、トイレという空間を媒体に人間の生老病死を描いた。名薬を求めて出て若者たちのエピソードが複雑に絡んでいて、ストリーは要約し難しい。

北京のある公衆トイレに捨てられた赤ん坊だったドンドン(阿部剛)。彼は、偶然通りかかって自分を助けては育ててくれたお婆さんが腸ガンになると、治療薬を探す旅に出て、釜山(ブサン)に行ってキム・ソンパク(チャン・ヒョク)に出会う。キム・ソンパクは、自分が海洋動物だと主張するある少女を移動式トイレで発見し、骨がない彼女の病を治してあげるため漢方病院を転々とする。この他、自分の病を治すため北京に向かうジョー(チョ・インソン)、ガールフレンドの病気の母親の治療費を稼ぐために請負殺人をするセム(イ・チャンサム)などが主人公だ。

難解だという感じは消されなかったが、トイレを単に「排便」の一次的意味で解釈せず、多様な事情を持つ人々が会って疎通をするスペースとして設定した。「トイレはどこか?」という質問は、「生きるということは何か?」というこの時代の若者たちの混乱な質問とも一脈相通じる。

韓国の「デジタル・ネガ」が制作費を出し、韓国(パク・キヒョン)、日本(中田秀夫)、中国(フルーツ・チェン)の監督が参加するアジア3カ国プロジェクトの最初の映画。9月に開かれたベネチア映画祭での「アップストリーム」で審査委員特別賞を受賞した。12歳以上観覧可。29日封切り。



金秀卿 skkim@donga.com