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コスダック企業、売り上げ水増し故意倒産の疑い

コスダック企業、売り上げ水増し故意倒産の疑い

Posted November. 01, 2002 22:54,   

コスダック(韓国店頭株式市場)登録企業が談合して売り上げを水増ししてわざと不渡りを出していたという疑惑が提起されている。不渡りを出した企業が、巨額の手形を流通させていたことが明らかになり、連鎖倒産につながることを懸念する声も高まっている。

コスダック登録企業のソフトウィン(ソフトウェア流通会社)は、先月29日、RFロジックから代金を受け取れなかったため、黒字倒産した。しかし、このRFロジックがソフトウィンの筆頭株主であることが、1日明るみになった。RFロジックは先月18日、すでに不渡りを出しており、両社が売り上げを水増しした証拠もあって、売り上げ詐欺と故意倒産の疑惑が提起されている。

そのうえ、先月31日、不渡りを出したコスダック企業のエイコン(配管資材メーカー)も、今度の事件とかかわっていることが明らかになり、波紋が広がっている。また、これらの企業から手形を受け取っていた被害企業が続々と現われており、数十社が相次いで倒産する危機に直面している。

▲事件の概要〓RFロジックは今年、ソフトウィンとエイコンをはじめ、情報技術(IT)会社数十社から数千億ウォン台の設備を買い入れ、そのすべての代金を手形で決済した。しかし先月、RFロジックが不渡りを出して、会社の関係者全員が行方をくらました。この影響でソフトウィンとエイコンが相次いで倒産した。

一見すると、ソフトウィンとエイコンがRFロジックから代金を回収できなかったため、倒産した被害企業のようにみえる。しかし、ソフトウィンの筆頭株主は他ならぬRFロジックだ。書類のうえで公式な筆頭株主はハッピマネーという会社になっているが、ハッピマネーは金融監督院に申告もせずに、今年4月、株式をRFロジックに売却した。

RFロジックは今年、ソフトウィンから92億ウォン分の情報通信機器を買い入れた。業界の関係者は、RFロジックが子会社のソフトウィンの実績を水増しするため、にせの売り上げを作り出した可能性が高いとみている。

不渡りを出したソフトウィンとエイコンも、互いに物を売り買いすることで、売り上げを押し上げていたことが確認された。エイコンは今年、ソフトウィンにコンピューターハードウェア設備など34億ウォン分を納品している。両社ともに今年5月から売り上げが大幅に増加した点も疑わしい。両社は5月頃、資本金1億ウォン規模で設立された小企業数社を相手に売り上げを伸ばしている。

▲波紋の広がりへの懸念〓問題はRFロジックなど3社の不渡りだけで事態が収まりそうにないということにある。3社に製品と設備を供給して代金を受け取れなかった被害企業は60社にのぼると推定されている。

とくにRFロジックは、今年数千億ウォン台の設備をほかの企業から買い入れて、その代金のほとんどを手形で決済した後に不渡りを出した。ソフトバンクコリア(SBK)、ダウデータ—システム、コムテルシステム、エムプラステック、韓国ハイネットなど、IT関連企業がRFロジックから決済代金を受け取れなかったことが明らかになっている。

証券関係者は、被害企業がRFロジックから受け取るべき代金が3000〜5000億ウォンに達するものとみている。RFロジックの手形のうち、80%余りの返済期限が、今月から2003年5月までになっているため、ややもすれば、関連企業が連鎖的に不渡りを出す可能性もある。

一部の証券会社は、RFロジックが不渡りを出した先月、事態の深刻性を認識して、ソフトウィンとエイコンなど、関連企業に投資した資金を緊急に回収したことが分かった。証券会社のある関係者は、「大きな会社は手形を損失処理することで立ち直れるが、中小企業は10社以上つぶれる可能性がある」と述べた。



李完培 libra@donga.com roryrery@donga.com