朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日(キム・ジョンイル)総書記と日本の小泉純一郎首相は17日、平壌(ピョンヤン)の百花園(ぺクファウォン)迎賓館で首脳会談を開き、日朝国交正常化交渉を再開させることで合意した。
両首脳は午前と午後の2度にわたる会談で、△植民地支配に対する謝罪と補償△日本人拉致問題△北朝鮮の核ミサイル問題など、両国間の懸案を包括的に話し合い、合意事項を盛り込んだ共同宣言を発表した。
北朝鮮側は、日本側の最大の懸案である拉致問題について、拉致被害者の日本人11人のうち4人は生存しており、6人はすでに死亡したと明らかにした。
金総書記は小泉首相に「(拉致問題は)実に不幸なことで、卒直におわびしたい。関係者は処罰した。二度と起こることはない」と謝罪した。
北朝鮮側の懸案である過去の清算問題について、小泉首相は1995年「村山談話」をもとに反省と謝罪の意を表明したと伝えられた。両国はまた、65年に韓国と日本が結んだ日韓請求権協定の方式に従って、相互の財産請求権を放棄する代わりに、日本が北朝鮮に経済協力を提供する方式で問題を解決することで意見が一致したという。
このほか両首脳は、米国が強く求めている北朝鮮のミサイル問題と関連し、来年末までとなっているミサイル発射実験の凍結期限を延期する問題を集中的に協議したという。
会談には、北朝鮮側から姜錫柱(カン・ソクチュ)第1外務次官が同席。日本側は安倍晋三官房副長官、外務省の高野紀元外務審議官、田中均アジア大洋州局長らが同席した。
小泉首相は、午前9時、政府専用機で平壌の順安(スンアン)空港に到着し、首脳会談を終えて、夜11時に羽田空港に帰った。
日朝両国は、2000年10月に中国・北京で第11回国交正常化本会談を開いて以来交渉が中断していたが、今回の首脳会談で交渉再開に合意したことで、国交正常化交渉が急進展する見通しだ。
李英伊 yes202@donga.com






