人事聴聞会法によって2度目に実施された首相聴聞会が終わった。張大煥(チャン・デファン)首相代理に対する今回の聴聞会は、張裳(チャン・サン)前首相代理に対する聴聞会にもまして失望を禁じえない。新聞のスクラップレベルの誠意に欠けた質問、そして釈明なしに無条件にわびるような答弁は、国民の期待に背くものであった。何よりも国民を落胆させたことは、首相という地位にもかかわらず、首相になるという人物の道徳性がたかだかこの程度であるということだ。
法を執り行う政府のナンバー2ともいえる首相が「疑惑に染まった」口で「法に則って」と叫んでみても、国民が耳を傾けるはずがない。期待はずれの聴聞会ではあったが、張大煥首相代理の道徳性と資質がある程度明らかになったと思われる。張裳前首相代理より思わしくないという分析もなくはない。
今日行なわれる張首相代理に対する承認投票の前に、国民は政界に2つの注文をつける。1つは、1回目の首相聴聞会の時と同じ物差しで道徳性と資質をはかり、同一の基準で承認如何を判断するということだ。法の判断基準が状況によって変わるなら、定義がくずれて国会は国民の信頼をそう失する恐れがある。女性界では、早くも公平の問題を取り上げている。
もう1つは、張首相代理が首相としての資格があるかどうかをみて、賛否を決めるということだ。道徳性と資質のいずれもが妥当な場合にだけ、承認に賛成しなければならない。すでに議員らは、張首相代理に対する点数をつけているだろう。それが党のムードや政治的考慮によって揺れ動いてはいけない。妥協と折衷が日常化した政治でも、原則の問題は決して妥協と折衷の対象となってはならないのである。
国民はこれまで、充実した聴聞会や承認手続きを経た首相を一人も選べなかった。多少苦しくとも、今回に正しい先例を作らなければならない。初めから基準が揺らげば、今後の聴聞会運営は急速に変質するかもしれない。






