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メモリー半導体、中国PC市場を狙え

Posted July. 22, 2002 22:16,   

韓国の主要半導体メーカーが、中国のメモリー半導体市場に今年下半期の命運をかけている。

中国では、パソコン(PC)需要が毎年20%以上も増加し、メモリー半導体市場が超高速で成長している。米国とヨーロッパ市場が景気低迷などの影響で成長鈍化を見せているのとは対照的だ。

今年は中国のPC販売台数が史上初めて1000万台を突破するものと予想されるなど、今後4、5年以内に、中国は世界半導体市場の核になると思われる。

このため中国のメモリー半導体市場で約60%を占めている、マーケットシェア1位のハイニックス半導体と、高級型メモリー市場の活況を待ち望んでいる三星(サムスン)電子は、急激に成長している中国市場を手にするために全力を尽くす計画だ。

▲中国、半導体市場の核として浮上〓韓国メーカーが生産する半導体Dラムの約70%は、PC用メモリーだ。このため、PC市場の勢力図はDラム業界に最も大きな影響力を持つ。

今年、中国のPC販売が1000万台強に増加すると、Dラムは4億個(128メガ製品)も使われる。売り上げに換算すれば、世界のメモリー市場の約7%に当たる16億ドル。

半導体専門家らは、中国でのPC普及率が現在3%にとどまっていることを考えれば、2005年までには、現在の2倍以上に市場が成長すると予想している。こうなると、中国は米国、欧州連合(EU)とともに、世界3大メモリー半導体消費市場として急浮上するものと思われる。

▲中国市場攻めに勝負をかける〓資金繰りが良好でないハイニックス半導体は、中国PC市場の成長を最大の好材料として挙げている。ハイニックスは、中国市場を握っている自社のPCブランド、レジョンド、ファウンダー、トゥンファンなどに対するマーケティングをさらに強化し、市場支配力を維持していく戦略だ。

三星電子も昨年末、上海に半導体販売法人(SSS)を設立したのに続き、今年は国内のメモリー事業部にも中国専門グループを設け、中国市場攻めに乗り出している。



朴庭勳 sunshade@donga.com