国防部は7日、6月29日、韓国西海(ソヘ)で起こった砲撃戦の調査結果を発表し、今回の砲撃戦は事前にち密に計画された朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の意図的な攻撃によって発生したと述べた。
国防部の黄義敦(ファン・ウィドン)スポークスマンは7日、合同参謀本部(合参)戦備態勢検閲室(鞖相基室長・海兵隊少将)の西海砲撃戦に関するブリーフィングで「砲撃戦が起こった当日、北方限界線(NLL)付近に北朝鮮の漁船がなかったにもかかわらず北朝鮮の警備艇がNLLを侵犯した点などから、北朝鮮の計画的な挑発であることは明らかであると判断される」と述べた。
さらに「北朝鮮軍のNLL侵犯と挑発行為の中止を再度厳重に警告し、今回の事態の責任はすべて北朝鮮側にあることを重ねて明らかにする」と述べた。
また「今年に入って、北朝鮮の警備艇が照準射撃態勢でNLLを越えるなど、砲撃戦発生の数日前から、北朝鮮警備艇の特異な動きが感知されたが、奇襲攻撃までは予想していなかった」とし、軍当局の事前の情報判断に問題があったことを認めた。
鞖相基(ペ・サンギ)検閲室長は「砲撃戦当時、肉眼観測による最初の被害報告が、午前10時46分に第2艦隊司令部に届いたが、『死者5人』という現場報告を第2艦隊の状況室長が『死傷者5人』と聞き間違え、上層部に報告した」と明らかにした。
鞖室長は「作戦を総指揮した第2艦隊司令官は、この報告をもとに韓国側の被害が相対的に軽微だと判断した。さらに、北朝鮮の誘導弾攻撃の兆しが探知されたため、韓国艦艇のさらなる被害を防ぐために、射撃中止と撤収指示を下したことが明るみになった」とつけ加えた。
国防部は、西海砲撃戦の調査結果のほか、△韓米間協議を通じて、在韓国連軍司令部の交戦規則を補完し、△次期高速艇事業着手の時期を来年から今年に繰り上げたほか、△韓国海軍高速艇が北朝鮮のミサイルレーダー網をかく乱するシステムを確保するーーなどの補完対策を発表した。
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