ヒディンクフィーバーにヒディンクファッション

政界でも「ヒディンクフィーバー」が巻き起こっている。

野党ハンナラ党の李会昌（イ・フェチャン）大統領候補は６日、忠清南道（チュンチョンナムド）の遊説で「韓国サッカーの善戦には、選手たちの実力を１００％、２００％発揮できるようにしたフース・ヒディンク監督の指導力が大きく貢献した。国民の力を結集させて爆発的な力を発揮させるために先頭に立って頑張りたい」と誓った。

与党民主党の盧武鉉（ノ･ムヒョン）大統領候補も同日、各種の遊説で「監督と選手がひとつになってＷ杯初勝利の快挙を達成した。今や分裂の時代を終え、統合の時代を切り開こう」と訴えた。またハンナラ党の徐清源（ソ・チャンウォン）代表は、ソウルの遊説で「ハンナラ党が『ヒディンク号』の役を担うべきだ。腐敗政権に絶望した国民に新たな勇気と希望を与えなければならない」と主張した。

民主党の韓和甲（ハン・ファガプ）代表は、済州（チェジュ）での記者懇談会で「韓国サッカーが勝ったのは、選手選考を縁故やコネではなく徹底的に能力本位で行ったからだ。身内だという理由で能力がなくてもポストを与えれば損するという認識が、ヒディンクシンドロームとなって広がるだろう」と話した。

薄水色のワイシャツに青いネクタイを締めた「ヒディンクファッション」も人気だ。民主党の盧武鉉候補と金民錫（キム・ミンソク）ソウル市長候補は、ヒディンク監督と似たような服装で遊説した。ハンナラ党の李明博（イ・ミョンボク）ソウル市長候補も、水色のシャツ姿で遊説した。李候補は「ネクタイは締めず、ワイシャツの袖をまくり上げた躍動的な姿のヒディンク監督を連想させたい」と話していた。

鄭然旭 夫亨權 jyw11@donga.com bookum90@donga.com