
最近、大韓サッカー協会の李ヨンス技術委員長が、東亜日報とのインタビューで、意味深長な話をした。「これからは去年末に成功をおさめた3—4—3フォーメーションに復帰する予定です。今年初め、米国で行われた北中米ゴールドカップ大会の時に活用した3—5—2フォーメーションは、本大会のライバルであるアメリカをごまかすための作戦でした」
フォーメーションが戦術運営の基本的な枠組みになるという観点から、彼の話はこれといったプレーメーカーとゴールゲーターのいない韓国サッカーの問題点をそのまま表している。
ヒディンク監督は去年、韓国サッカー代表チームの監督に就任して以来、大きく三回、フォーメーションの変化に踏み切った。試合の度に変化はあったものの、去年半ばまでの4—4—2、年末3—4—3、今年初め3—5—2フォーメーションが大きな基軸だ。
まず、4人による一直線守備ラインが中核となる4—4—2は定着できなかった。地域、対人マークへの切り替えの時に弱点が露呈し、守備の組織力を立て直すには、W杯までの残りの期間が短い。MFも守備への加担力に比べ、攻撃への切り替え速度や流れがスムーズではなかった。
結局、ヒディンク監督は去年11月のセネガル戦から、過去、オランダプロサッカーチームの基本フォーメーションから取った3—4—3を新しく導入し、成功を収めた。韓国の速い足を利用した側面攻撃の最大化を図るためのもので、現在、アルゼンチン代表チームも基本枠として活用している。しかし、アルゼンチンがMFを菱形に配置、プレーメーカーのべロンの能力を100%活用しているのに対し、韓国は中央MF、2人を並んで配置して守備を厚くした後、左右のウィングを活用した逆襲に重点を置こうとの作戦だ。
李委員長は今年初め、これに対して、「正直に言って、W杯本大会のライバルのうち、韓国より戦力の弱いチームはない。結局守備に力を入れ、瞬間的な逆襲で勝負に出るしかない。尹晶煥(ユン・ジョンファン)などパッシング能力が優れているが、体力が弱い選手を快く起用し難いのも、このような構想のためだ」と説明した。
今年初めのゴールドカップの時に活用した3—5—2は、李委員長自ら認めたように、失敗に終わってしまった。フォーメーションの中核となるプレーメーカーの適任者がいない上、ツートップも相手の守備ラインに背を向けて、中に立っているだけのポストプレーのスタイルだったためだ。一直線に並んだMF陣も、3—5—2フォーメーションの過去の韓国サッカーとは違って、守備に焦点を合わせ、痛快な攻撃場面さえも見られない。
韓国サッカーが3—4—3に復帰して最も大きな関心は、最前方OFの3人にだれが決まるのかである。今のところ、最前方のワントップに薛鐗鉉(ソル・ギヒョン)、崔龍洙(チェ・ヨンス)が有力となっている中、左右のウィングのポストをめぐって、安貞桓(アン・ジョンファン)、李天秀(イ・チョンス)、崔兌旭(チェ・テウク)、李東国(イ・ドングク)、車ドゥリがし烈な競争を展開している。
鞖克仁 bae2150@donga.com






